2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧
米国で3番目に承認される可能性の高いワクチンであるジョンソン&ジョンソンのワクチンのテスト結果が発表になった。このテスト結果は、このワクチンの位置づけをはっきりさせていて興味深い。単刀直入にいうと、このワクチンは非常に優秀だ。 先に承認され…
いたって私事なので申し訳ないのだけれど、今月のページビューが1万を超えた。いつのまにか沢山の方に読んで頂けるようになっていて素直に嬉しい。 みなさん、ありがとうございます。 そもそもこの日記を始めたときは、このテーマで10ヶ月書き続けるとは思…
カリフォルニアの新規感染者数を追っていたら、突然、本当に突然、1月25日前後を堺に急落した。これはカリフォルニアだけではなくて、米国の新規感染者数も急にストンと落ちたのだ。 この10ヶ月間の間、米国と世界の新規感染者数の動きを追ってきた者ならば…
米国の新しいトレンド紹介、ということで、最近めっきり話題のダブルマスクをとりあげる。ちなみに米国で呼ばれるダブルマスクというのは、日本のダブルマスクのように、マスクの中に更にもう一枚分のガーゼのレイヤーを挟み込む機能がついているような、機…
本日、12月半ばからの大幅な感染拡大に伴ってカリフォルニアに発令されたStay-at-Home命令が撤回され、カリフォルニアはそれ以前の緩和のためのティアシステムに戻ることになった。ティアシステムについては『再挑戦(ティア1』を参考にしてほしい。 規制が…
今日も数字の話。米国エピデミックが始まってから、労働人口の年齢層の死亡リスクの増加率についての話だ。 カリフォルニアの労働人口の年齢層全体で、死亡リスクは22%増加している。これだけでも大変高い増加率だと考えることができるが、ここから先の数字…
今日の地元新聞のニュースで読んだ数字は、改めて米国のコロナ対策の失敗を再認識させるものだった。 世界での感染者累計は9千7百万人だが、そのうち2千4百万人は米国の感染だ。つまり4人に1人は米国の感染者ということになる。米国の人口は世界人口の5%に…
この日記を長く読んでいる人ならば知っていることだが、私はファウチ博士が好きだ。ファンだといってもいいぐらいかもしれない。 80歳という年齢を感じさせない、エネルギッシュな姿勢を尊敬しているし、科学的な解説を難しい言葉で煙に巻くようなことはせず…
とうとう政権が交代した。1月6日の事件の後では、とにかく何も起こらずに平和に就任式が終わるだけでも十分だった。 感染と暴動の両方のリスクを回避するためにワシントンは厳戒態勢で、通常なら就任式に集まる一般人は皆無、ゲストも最小限に抑えた就任式だ…
今日一番印象的だったのは、やはりリンカーンメモリアルで行われたCOVIDの犠牲者に捧げる追悼式だった。 明日の就任式を控えたワシントンが、従来であればお祭り騒ぎがあってもおかしくない就任式の前夜に催したのは40万人の犠牲者に捧げる追悼式だった。こ…
昨日はワクチンに関するちょっとポジティブな記事について書いてみたのだが、もちろん現場レベルでワクチンの接種が混乱をきたしている記事を読んでいないわけではない。とりあえず、広い視点からポジティブになって、この戦いには必ず出口があり、出口は見…
12月末にバイデン次期大統領は、トランプ大統領のパンデミックの対応を批判、ワクチン接種数が一向に目標数に近づかない事態に懸念を表明し、自分が就任した日から100日間で1億接種を実現すると表明した。 このニュースを聞いた時は、「また大きく出たなあ、…
米国の高校は2学期制が多いと思う。前半の秋学期は8月からクリスマスまで、後半春学期は1月から5月末までというパターンが多いんじゃないかと思う。 さて、カリフォルニア州の公立高校では、2020年3月に始まり、夏休みを挟んで、秋学期はすべてオンライン授…
非常におかしな記事を読んだ。フロリダの州の話だ。 なんとフロリダ州では、65歳以上であれば州の住民以外でもワクチンを接種できるという決まりにした。 なぜそんな決まりにしたのかと言うと、フロリダ州はその温暖な気候とビーチにより、州外のみならず国…
非常におかしな記事を読んだ。フロリダの州の話だ。 なんとフロリダ州では、65歳以上であれば州の住民以外でもワクチンを接種できるという決まりにした。 なぜそんな決まりにしたのかと言うと、フロリダ州はその温暖な気候とビーチにより、州外のみならず国…
今週に入ってから米国はすべてが流動的だ。 毎日のように先週の暴動の参加者の逮捕が報じられ、逮捕者のエピソードもことかかない。同時に、当日の様子やその場にいた人たちの証言が次々と集まり、私が実際にテレビで見ていたよりも、相当に危険で切羽詰まっ…
ワクチンの接種が現実的になってきた。シリコンバレーのあるサンタクララ郡でも8月1日までには住民の85%がワクチン接種済みとなるのが現在の見通しだ。この状況を受けて「ワクチン接種後にマスクが必要な理由」でもちょっと触れたけれど、ワクチンの接種後…
データというのは見れば見るほど新しい気づきがあるものだ。「ワクチン配布の新計画 」でカリフォルニアの一日あたりの新規感染者数が12月20前後から横ばいで、クリスマスホリデーの影響が思ったよりも小さいくてほっとしたと書いたが、その判断は大間違いだ…
「暴徒」にも書いたのだけれど、連邦議会に暴徒がなだれ込んだ時に、暴力による被害と同時に心配したのは、感染による被害だった。なにしろ暴徒たちはだれもマスクをしていないし、押し合いへし合いビルの中に流れ込んだ。ビルの中、つまり室内だ。そのうえ…
暴徒による連邦議会の選挙に揺れた水曜日の翌日、ニュースは暴動の話題で持ちきりだったわけだが、その影では米国のウィルス感染による死亡者がその日だけで4000人を超えるという最新記録を出していた。 米国の感染はほぼ毎週新記録の連続で、どこまでいけば…
昨日の状態で書きっぱなしも何なので、今日は珍しく感染から離れた話。 昨日の混乱から一夜明けたら、バイデン氏の次期大統領当選が正式に決まっていた。議員たちの夜通しの審議により深夜に最終集計結果を元に、現職のペンス副大統領が正式にバイデン氏の勝…
今日は一日中、仕事をしながらニュースをテレビで流していた。普段はニュースは読むほうが専門でテレビで流し続けたのは久しぶりだ。 もちろん見ていたのは米国連邦議会で発生した暴動だ。最初はトランプ支持者による平和的なデモンストレーションだったのに…
シリコンバレーの北、メンドシーノ郡の病院でちょっとした事件が発生した。この病院はModernaのワクチンを冷凍庫に保管していたのだが、その冷凍庫が故障していたのだ。 病院のスタッフが冷凍庫の故障にきづいた時には、ワクチンの室温での貯蔵寿命12時間の…
書くのに気が進まないニュースなのでよっぽど書かないでおこうかと思ったのだけれど、シリコンバレー視線でのパンデミックについて書いているからには、やっぱり触れておこうかなと思う。 数日前にニュースになったサンノゼの病院でのクラスタで感染した44人…
今回のパンデミックで分かったことがある。老後は米国で暮らせない。 実はパンデミックの前からも思っていたことなのだが、とにかく米国の介護にかかる費用というのはあり得ないほど高い。日本のような公共の介護保険は存在していないので、介護が必要になっ…
ファウチ博士を筆頭とする様々な感染症の専門家たちはマスコミにでるたびにいろんな質問をされる。特にワクチン接種が始まってからというもの、来年のいつごろにはどのような生活ができるのかという質問をひきりなしに聞かれている。 それをまとめた記事が出…
突然、恋愛小説を書きだしたわけじゃなくて、ある医療従事者のレポートからの印象的なフレーズをタイトルにしてみた。 現在米国のほぼすべての場所で医療従事者は休む間もなく働き続けている。防護服は重く暑く、動き回るとぐっしょり汗をかくそうだ。防護シ…