シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

揺り戻し(規制緩和フェーズ2)

今日メールボックスに会員になっているフィットネスジムからメールが入っていた。 ロックダウンに入ってから3ヶ月間一度もジムには足を運んでいないが、会費は払い続けている。15年以上会員になっている地元の個人経営のジムだが、このロックダウンで潰れて…

マスクをしない理由(規制緩和フェーズ2)

今日は食料品の買い物に行ってきたのだが、どこで周りを見回してもマスク着用率は100%だった。やはりシリコンバレーで買い物をするときのマスク着用率は非常に高い。 ところが、南に下ってカリフォルニア中でも最も多くの感染者を出しているロサンゼルス周…

違法花火(規制緩和フェーズ2)

近頃、全米の主要都市で毎晩のように花火の音がする。それも日本の家の前や公園で楽しむような花火じゃなくて、どーんどーんという打ち上げ花火の音だ。日本お祭りであげるような花火よりは低く小さい規模の打ち上げ花火だけれど、しっかり打ち上がって、し…

ユニバーサルマスクが米国を救うか(規制緩和フェーズ2)

以前もこの日記に登場したことのある University of WashintonのCOVID-19 Projections が昨日更新された。1週間に一度ぐらいの頻度で更新されるこのサイトは、COVID-19感染者数や死者数のこれまでのデータを元にした予測値に加え、必要になると予測される医…

感染者が増えているのに生活が普通に戻っていく...(規制緩和フェーズ2)

3月中旬のロックダウンを受けて3月末からこの日記を始めてから、一昨日と昨日と2日続けて休んだのは初めてだ。その理由は明確で、単純に仕事が忙しい。 そもそもこの日記を始めたきっかけは、ロックダウンとはあまり関係のなさそうな私のビジネスが、思った…

何が確かで何が不確かなのか(規制緩和フェーズ2・次の緩和レベルまで残り?日)

とうとう「残り?日」と表示してしまった。実は6月5日にシリコンバレーが本格的なフェーズ2の規制緩和に入ってから次の緩和レベルがいつ来るのかはずーっと謎だった。ただ、サンタクララ郡の保健局はとても慎重なので2週間は規制緩和の影響をみるだろうと報…

デモによる感染拡大の波は来ないみたいだ!(規制緩和フェーズ2・次の緩和レベルまで残り1日)

この日記でも何度か触れているが、5月末にミネアポリスの事件を皮切りに、全米を揺るがしている人種差別と警察による過剰な暴力に対する大規模な抗議行動がパンデミックの社会を直撃した。何百何千という人々が、全米の主要都市及び小都市においても、スロー…

ここまでしないとダメなのか?(規制緩和フェーズ2・次の緩和レベルまで残り2日)

米国に暮らして数十年たつが、この国の良いところは個人の考え方の多様性を認めているところだと思っている。 特に教育の場において、その長所は発揮される。米国の教育現場では、大多数とは違った考え方や行動をする子供たちを、可能な限りその子供の個性と…

ピントを外して世界をみる人々(規制緩和フェーズ2・次の緩和レベルまで残り4日)

最近気になることといえば、マスコミの報道と人々の生活との乖離である。 先週までデモンストレーションの大きさに影響されて、やや控えめに報道されていた感染者数の再上昇のニュースが、今週になってから毎日のように幅を利かせている。第二波の到来だとか…

若者に広がる感染(規制緩和フェーズ2・次の緩和レベルまで残り5日)

薄々そんなこともあるだろうと思っていたので、特にショックを受けたわけではないが、じゃあどうすればいいんだと頭を抱えるのが若者の間で広がっている感染である。 今日発表された新しいデータによると、新たに感染が報告された人々の44%が35歳以下の若者…

買い手が殺到している意外なもの(規制緩和フェーズ2・次の緩和レベルまで残り6日)

3月の半ばロックダウンが始まった頃、品薄で手に入らなかったものといえば、紙類、卵、粉類、パスタ、パンといった毎日の生活の基本となるものだった。今はこれらのものが手に入らないことはない。もし某店でなくても、別の店では見つかるといった具合に、当…

データを読む難しさ(規制緩和フェーズ2・次の緩和レベルまで残り7日)

数日前から注目を集めているのは、5月半ばからの本格的な規制緩和が始まった米国において、感染の第二波が始まったかどうかである。 ワシントンポストによれば米国の21の州で、先週の1日あたりの平均感染者数が増加しているという記事が載っている。しかし、…

無知という罪(規制緩和フェーズ2・次の緩和レベルまで残り8日)

5月の後半から徐々に規制緩和を進めてきたカリフォルニア州が、全ての郡で本格的な緩和体制に入ってきたのが6月の初めだ。住民の多い都市部を含む郡は規制緩和に非常に慎重だが、地方の郡は比較的早く緩和を進めている。 規制緩和の条件はNew Normalな生活を…

良いニュースと悪いニュース(規制緩和フェーズ2・次の緩和レベルまで残り9日)

米国の各州が規制を緩和し始めたのは、だいたい5月の半ばぐらいからだったことを考えると、約4週間が過ぎようとしている。それぞれの州で規制緩和のスケジュールは違うし、緩和の程度も違うが、そろそろなんらかの結果が出てきてもいい頃だ。 そこで、感染拡…

マスクのある生活(規制緩和フェーズ2・次の緩和レベルまで残り11日)

2週間ほど前、スプリングフィールドで、症状が出ていたにもかかわらず、何十人もの顧客の髪を切った美容師のニュースを読んで、その無責任さや非常識さに衝撃を受け「悩める床屋」という日記を書いたのが5月24日。今日は、そのニュースの後日談としてもっと…

錯覚(規制緩和フェーズ2・次の緩和レベルまで残り12日)

野外の飲食が許可されたことだし、近所のタピオカティーを売っているお茶屋さんまでエクササイズを兼ねて自転車で15分。家を出る前にオンラインで注文をして、店で受け取るときのためにマスクを懐にいれて準備万端である。店の前のベンチで飲んで帰って来よ…

パンデミックと野外集会(規制緩和フェーズ2・次の緩和レベルまで残り13日)

シリコンバレーでレストランのパテオでの飲食が再開された金曜日のニュースでは、ハイエンドのショッピングセンターにあるおしゃれなピザ屋のパテオで食事をする人々の映像が流された。カリフォルニアらしい明るい日差しを避けた日陰のパテオは本当に気持ち…

諸刃の剣(規制緩和フェーズ2)

今日からいよいよシリコンバレーは本格的な規制緩和に入った。といっても、私は今日も家を出る必要がなかったので街の様子は見ていない。ショッピングができる、パテオで食事ができるといっても、その前にしっかりと衛生局から住民の携帯電話に警告メッセー…

予想できない緩和の行方(規制緩和フェーズ2・次の緩和レベルまで残り0日)

明日、シリコンバレーは規制緩和への大きな一歩を踏み出すはずだった。しかし、今はもうわからない。 シリコンバレーのあるサンタクララ郡は今週の初め、金曜日からの大幅な規制緩和を発表した。2ヶ月半の間、食料品の買い物と近所の散歩以外は、半幽閉状態…

デモと感染(規制緩和フェーズ2・次の緩和レベルまで残り2日)

ミネアポリスを発端にした米国の抗議行動は収まるところを知らず、すでに8日目に入った。全米の様々な年で様々なスタイルのデモンストレーションが行われていることは、昨日書いた通りだが、ニュースで報告される各都市でのデモの様子の写真や動画をみると、…

パワフルモーメント(規制緩和フェーズ2・次の緩和レベルまで残り3日)

とうとう6月がやってきた。シリコンバレーがロックダウンに入ったのは3月16日なので、2ヶ月半の長いロックダウン期間を経て、今週の金曜日から本格的な緩和への幕が開く。 これまでも少しづつ緩和を進めていたのだが、一般的にはわかりにくいレベルの変化だ…

混沌としたメルティングポット(ロックダウン77日目・現時点の解除予定日まで残り0日)

*この日記でロックダウンと呼んでいる規制は正確にはShelter-in-PlaceまたはStay-at-Home(自宅避難)規制と呼ばれています。ロックダウンには広範囲の意味があり、緩い規制から厳しい規制にまで幅広く使われいます。 今日がシリコンバレーのあるサンタクララ…

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