シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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日本入国時検査証明書を入手

前に日記にも書いたけれど、日本に3週間ほど行くことになって、その準備を徐々に進めてきたのだが、いよいよ出発を2日後にひかえ、出国前72時間以内に検査を受けて、COVID陰性のテスト結果を日本の政府指定のフォームを使って署名してもらうという、一番面倒なプロセスにとりかかった。

ここシリコンバレーでは、たくさんの日本人が面倒なルールに従い頑張って日本への入国を果たしているため、いろいろな情報が出回っていて、COVIDテストをうけられるサイトも実に多岐に渡っている。興味深いのは、保険でカバーされる無料検査サイトもあれば、150ドル前後の料金をとる検査サイトもある。また、無料サイトの中でもすぐに結果が出るところから、いつでるかわからないところがある。有料サイトのなかにも、日本のフォームを発行してくれるところもあれば、発行してくれないところもある。選択肢は実に多岐にわたり、もう、どこに頼めば一番信頼でき、かつリーゾナブルなのか迷うばかりである。

よって、知り合いが利用して入国を果たした方法が一番確実と思い、130ドルでテストを受けて、テスト結果を翌日に渡してくれることを保証しているテストサイトを予約した。で、そのテスト結果を元に日本人の医師のオフィスで日本語フォーマットにしてくれる有料サービスも予約した。若干割高っぽく二度手間感がある方法なのだが、確実なのがいいかと思ったのだ。しかし、テストをする前日になって、別の知り合いから魅力的な情報をもらった。

CityHealth という団体がカリフォルニアの10都市で、保険でカバーしてくれるテストをやってくれるのだが、なんと結果がほぼ当日にでるというのだ。通常、結果が翌日というところが多い中、これは珍しい。もちろん、ウェブサイトには当日とは書いていない。24時間以内と書いてあるわけだが、実際はそれよりも早く数時間で結果をだしてくれているらしい。保険カバーによりテスト料金は無料になる。

その上、なんと25ドルを払えば、様々な国のドキュメントで出してくれるというのだ。つまり日本人医師ののところにもっていって書き直して貰う必要もない。「それほんと?」というくらい魅力的なオプションなのだ。しかし、私にとっては情報の段階で、知り合いが使ったことがあるわけでもなく、「だいじょうぶかいな」と一瞬躊躇した。

悩んだ挙げ句、ま、やってみてだめなら、オリジナルの方法でやり直せばいいか。結果はすぐ出るらしいし、25ドル損するだけだしということでチャレンジすることにした。幸いオリジナルのテストは、まだ予約時間変更もキャンセルもできる状態だったので、とりあえずキャンセルをして、先に CityHealth で予約をとることにした。

CityHealth の予約は至って簡単で、ウェブサイトでちゃっちゃと予約、国際ドキュメント料金$25ドルは、予約時に申し込めばクレジットカードで支払われる。この予約のときに、身分証明の運転免許証も、保険のカードも写真をとって登録するために、実際のテストサイトではこの辺の手間が省かれていてとてもスムースだった。

さて、当日、ドライブスルーのテント会場に行くと、なんと隣のテントが、ついさっきキャンセルしたテストサイトだった。つまりこの2つの並んだテント群、同じことをして、片方は保険カバーで無料、片方は自費で130ドルだという。そして、そのどちらにも結構人が並んでいる。不思議だ。でも、不思議じゃない。なぜなら、私ももう少しで130ドルのほうに並んでいるところだったのだ。

さて、無料の方のテントに車で並ぶと、停車したタイミングで係の人がタブレット片手にやってきて窓越しに登録をしてくれる。このタイミングで日本のフォーマットが必要であることを強調。印刷して持ってきてあったので渡そうとしたら、日本のフォーマットは用意してあるのがあるからいらないという。えらい用意がいい。しかし、時間によってはフォーマットを受け取る場合もあるらしいので、念の為に用意していくのがおすすめだ。

で、次のストップで車に乗ったまま問診。これもさっさと終了して、最後のストップで車に乗ったまま検査なのだが、普通のスワブを持った検査員が近づいてきたところで、受付のお兄さんが最初のテントから走ってきて、「その人行き先日本だから、それじゃないよ!長い方のスワブ!」と検査員に指摘してくれた。えらいしっかりしてる。

で、20分もしないうちにすべてのプロセスが終了した。最後の検査員に結果はPDFで送ると言われたので、へー簡単だったな、安くて素晴らしいと、鼻歌歌いながら帰ってきたら、1時間もしないうちにテスト結果がメールでやってきた。「早い!」と思って開けてみると、普通の英語のみテスト結果である。「日本語フォーマットはどうなった!」

カスタマーケアに電話をして事情を説明するのだが、何だが要領が悪くて全然話が通じない。もう、テストサイトに行って確認したほうが早いと電話をそうそうに切って、テストサイトに戻ること、車で15分。再びドライブスルーに入って、受付のお姉さんに事情を話すと、お姉さんはテントのほうにトコトコ去っていき、すぐに紙をもって帰ってきた。なんとテスト結果はすでにテストサイトに鎮座して私を待っていたらしい。それも、ちゃんと日本語フォーマットで。

答え合わせをすると、そもそも、日本のフォーマットでほしいときは、テストの数時間後にテストサイトに取りに来なくてはいけないプロセスだったらしい。その部分を、係員が言い忘れたのか、私が聞き落としたのか、ただ普通のテスト結果がPDFで送られてくるところだけはしっかり伝わっていて、誤解が生じていたのであった。

そして、これに関して電話のカスタマーケアはまったく助けにならなかった。日本語のフォーマットで結果などは出せないと言い張っていた。結局は自己判断で、テストサイトにもどったのが正解だった。テストサイトの人たちはなかなかプロフェッショナルだったし。でも電話のカスタマーケアがイマイチなのは米国の掟のようなものなので、全体的には合格だ。

というわけで、オリジナル計画では200ドル近く払って2日作業だったはずの検査証明書が、25ドルで2時間で手に入った。検査証明書が手に入ると一気に気が楽になる。これで明日は書類のことは気にせず、普通に仕事と旅の準備に集中できるというものだ。

総合的には CityHealth はおすすめだが、気をつけたほうがいいのは、いつ日本のドキュメントを取りに来ればいいか確認すること、また、彼らは日本のフォーマットに慣れているわけではないので(一応英語も併記されているのだが)、記載漏れや間違いには気をつけたほうがいいと思う。日本の医師に頼むよりも間違いはありうるので、検査証明書をもらったときは必ずその場で内容を確認して、漏れがないことを再確認してからその場を去るようにしたほうが良いと思う。

さて、現在、日本は感染拡大に勢いがついてしまっているようだ。シリコンバレーも同様に新規感染者数が伸びている。そして、以前日記に書いたように英国はものすごい数の新規感染者をだしつつ、今日から規制の完全撤廃に突入だ。

ワクチンの効果は疑っていない。ただ、ワクチンを摂取していない人々の存在やブレイクスルー感染のことを考えると、どこまで入院者数を食い止めることができるのかが医療崩壊を回避するためにとても重要となる。今後の注目データは新規感染者数よりも、新規入院者数と医療設備の可用性になると思う。

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