シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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ダブルマスクが流行りだす

米国の新しいトレンド紹介、ということで、最近めっきり話題のダブルマスクをとりあげる。ちなみに米国で呼ばれるダブルマスクというのは、日本のダブルマスクのように、マスクの中に更にもう一枚分のガーゼのレイヤーを挟み込む機能がついているような、機能的でおしゃれなものじゃない。本当にマスクを二枚重ねて着用することだ。一般的には下のマスクは通常の白の使い捨てマスク、サージェリーマスク、たまにN95マスクで、その上に布製のマスクをしている人が多い。おしゃれな人はこの布製のマスクに凝っていて、服と色を合わせたり柄を合わせたりしている。下着と上着の関係みたいだ。なので下の白いマスクが見えると、なんとなくトランクスがみえているショートパンツを想像してしまうのは私だけだろうか。

そもそも今年に入った頃から、マスコミの写真や映像にちらほらダブルマスクをしている人が映り始めて気になりだしていたのだが、1月20日の新大統領就任式の参加者にはダブルマスクの人たちの姿が相当数みうけられた。その後も、ファウチ博士がダブルマスクをしていたり、ホワイトハウスの新報道官も会見にダブルマスクで現れるなど、ダブルマスクの光景はすっかりおなじみになってきた。

さて、このダブルマスクどうして突然に流行りだしたのかと言うと、そう、あれである。ウィルスの変異種である。この感染能力がパワーアップしてしまった変異種に対抗するために、マスクを二重にするという対策が取られるようになったのだ。最初は少数派だったダブルマスクも、今や、CDCやファウチ博士にも認識された。マスクを2枚すれば、当然1枚のときよりも少ない飛沫が飛ぶし、飛んでいる飛沫が体内に取りこまれる数も少なくなると考えるのは理にかなっているというお墨付きだ。

ということで、エピデミックが始まった頃は1枚のマスクを着用するのも躊躇したり、笑っていた人の多くは、今や2枚のマスクをなんの躊躇なく着用するようになってきた。人間は本当に適応能力が高い。まあ、今は米国は寒い季節なので、マスク2枚は暖かくて悪くないということも、この流行を後押しているような気がする。

しかしながら、1つ気になることがある。米国のダブルマスクの流行は、確実に使い捨てマスクの消費量を増やしているので、エコかどうかと聞かれれば、エコではない。エコ視点から考えれば、いつでもどこでもダブルマスクにする必要があるのかと問われれば、そんなことはないだろう。ファウチ博士も言っていたが、たとえば、家の近所を散歩するときに、周りに人もあまりおらず、いたとしても十分な距離をおいてすれ違うことができるような場所では、マスクは1枚で十分だろう。しかし、人の多いスーパーマーケットで長く並んで買い物をするときは、よりリスクが高い環境なのでダブルマスクは効果的かもしれない。そういう意味で、レストランや食料品店や小売店の店員など、必然的に室内に長く留まって作業をする人たちはダブルマスクがおすすめなのではないかと思う。

なにがなんでもダブルマスクが必要だからとマスクを買い占めるようなことはせずに、リスクの応じてダブルマスクを適用するというのが良いのではないかなと思う。そして、これはとても大事なのだけれど、使い終わったマスクのポイ捨ては厳禁だ。パンデミックが始まってからというもの、駐車場やビーチにマスクのポイ捨てゴミが増えたとよく言われている。使い終わったマスクは必ず家まで持って帰ってゴミ箱に捨ててほしい。

そんなこんなでダブルマスクのトレンドニュースを読んでいたら、シリコンバレーの所属するサンタクララ郡でも65歳以上の人のワクチンの接種が解禁になったというニュースが入ってきた。サンタクララ郡の65歳以上の方は、病院のメンバーの場合は病院のウェブサイトから情報を参照、そうでない方はサンタクララ郡のウェブサイトの情報を確認して接種の予約をするといいと思う。

こうやって、少しづつ少しづつ歩みは進んでいるのだから、ワクチンが一番最後の方になると思われる我々も、しっかりマスクを着用して状況を見守っていこう。

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