シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

姉妹サイト「シリコンバレーをよむ」もぜひご訪問ください

ロサンゼルスで感染が拡大中

今日はロサンゼルスから、感染拡大のニュースだ。今年の初め、全米でも最も厳しい状況にたたされ医療崩壊一歩手前で苦しんだロサンゼルス郡は、ワクチンの接種が始まると時を同じくして急激に新規感染者を減らした。去年からの中でも特にCOVIDにやられ続け、劣等生でありつづけたロサンゼルスは、今年の初めに多くの犠牲をだし、その痛手の上にやっとことで回復に向かい、その後はカリフォルニアでも有数の低感染率をしばらく保っていた。

のだが、6月15日のカリフォルニア再オープンから2週間、その暑い気候からマスクの着用規制がなくなったことに胸をなでおろしたであろうロサンゼル市民たちは、あっというまに新規感染者を増やしだした。今週の新規感染者は先週の165%、昨日までの今週の新規感染者数はすでに839人だ。

このデータに注目だ。その839人の内、ワクチン完全接種済みの人の割合は0.06%であったという。つまり、新規感染者のほとんど全員はワクチン未接種者だったのだ。

ロサンゼルス郡は、先週は10万人につき1.74人であった新規感染者が、今週は3.5人となるなど、ほぼ倍々の状態で感染を拡大している。この状況を受けて、今週、ニューサム州知事は「入院している人々、命を落とした人々、その原因はワクチンを接種していなかったから以外のなにものでもない。」と断言した。

カリフォルニアの州政府や郡の保健局は、民間企業も巻き込んで、大盤振る舞いのクジや特典をつけてまで、ワクチンの接種への協力を声高に呼びかけてきた。それでも、ロサンゼルス郡の約1千万人の人口のうちワクチンを接種したのは460万人ほどだという。つまり、残りの約400万人はワクチン未接種なのである。この規模の人数から考えれば、ワクチン未接種者の間でアウトブレイクが発生しても何ら不思議はないのだ。

今やワクチンをしないという選択は、感染力の強いデルタに感染するリスクを受け止める選択でもある。そして、12才以下の子どもたちは、現時点ではその選択権すらない。より多くの大人たちがワクチンを接種すれば、これ以上の拡大は抑えられ、新たな変異種の誕生を回避し、ワクチンが接種できない子どもたちを守ることもできるのだと、接種しているのを躊躇している大人たちに分かってもらいたい。

 にほんブログ村 海外生活ブログ サンフランシスコ・ベイエリア情報へ    

もっと読みたい!SF・ベイエリア人気ブログはこちらから!

もっと読みたい!カリフォルニア州人気ブログはこちらから

 

PVアクセスランキング にほんブログ村