シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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揺り戻し(規制緩和フェーズ2)

今日メールボックスに会員になっているフィットネスジムからメールが入っていた。

ロックダウンに入ってから3ヶ月間一度もジムには足を運んでいないが、会費は払い続けている。15年以上会員になっている地元の個人経営のジムだが、このロックダウンで潰れてしまったら寂しすぎるし、馴染みのインストラクタたちが一生懸命エクササイズクラスをオンラインライブしてくれている努力に敬意を払いたい。実際、バーチャルクラスに参加もさせてもらって運動不足の解消に役にってもいるし。

さて、冒頭のメールに話を戻すと、メールはハイパーにジムの再オープンを知らせていた。人数制限のため予約制で制限付きではあるものの、7月1日から全面的にジムを再オープンするという内容だった。良い知らせだ。しかし喜ぶのはまだ早い。

なぜなら、同時に今日、カリフォルニア州のニューサム知事は、ロサンゼルス郡をはじめとする、感染拡大が急速に進んでいるとデータが示している7つの郡のバーの営業を停止するように命令を出したからだ。それに加えていくつかの郡には、強制ではないものの、バーの営業を停止するように推奨する通達を出した。このところ明らかに増えてきている入院者数やICU使用率を受けての対応である。

これが、シリコンバレーの生活にどう影響するかというと、実はしない。なぜならシリコンバレーのあるサンタクララ郡は、カリフォルニアの中でも最も慎重に緩和を進めている郡であるために、そもそもバーはまだ開いていないのだ。ニューサム知事はサンタクララ郡にもバーの営業停止の推奨通達を出したが、どちらにせよ開いていないので関係ないといえば関係ない。

しかし、バーの経営者にとってはこのニュースは打撃だと思う。なぜなら、今週、サンタクララ郡は次の緩和ステージについて発表する用意があると予告していた。今まだ営業できていないたくさんのビジネスは、この発表を心待ちにしているはずだ。私のジムも同様だと思う。しかし、このタイミングで、小規模ながらも州政府から緩和を再び引き締める命令が出たことを考えれば、今週の緩和は延期されるか、もしくは緩和規模が小さくなる可能性は十分ある。特に対象になっているバーに関しては、多分営業再開許可は出ないだろう。

このような背景からして、我がジムの再オープンも、これだけ喜ばしく宣伝してきたにもかかわらず、蓋を開けてみれば延期になるという可能性は否めない。

では、それが私の生活にどう影響するのかといえば、これも実はしない。なぜなら、私はそもそもジムが開いても、当分は足を運ぶ気はなかったからだ。

これまでのいろいろな記事を読む中で、感染リスクの高い行動やアクティビティが整理されてきた。ポイントは、室内、マスクなし、長時間である。また、口から勢いよく息が出てくるのもだめだ。となると、どんなにジムが気をつけてくれても、人数を少なくして換気をよくしてくれても、ジムでのエクササイズは、様々なアクティビティの中でも非常にリスクが高いものになってしまうのである。

だから、次にジムに足を運ぶのがいつになるのか、自分でも全く予想できない。それでもやっぱり、メンバーシップは可能な限りキープしておこうと思っている。仕事がなくなって会社が潰れるようなことがあればさすがに退会するけれど、仕事が多くて肩が凝るような毎日ならば、オンラインのライブエクササイズは時短でできる良いエクササイズだ。

オンラインエクササイズクラスなら、安くない会費を払うのをやめて安いアプリを買うだけでいいじゃないかと考えることもできる。でも、やっぱりこの地元のジムを潰したくない。パンデミック前の生活にすぐ戻れると思う気はさらさらないし、お金持ちでもないし甲斐性もないけれども、せめて馴染みの地元のジムぐらいはサポートしたい。

かつて時間がなくてジムに来れなかった時期があって、その頃は平気で1年も2年も幽霊会員として会費だけ払い続けていたくせに、今回に限って退会するのは性に合わない。だから、明日も、ジムに行っているような気分になって、馴染みのインストラクタのオンラインエクササイズクラスを受けよう。

 

 

 

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