シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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夏休みの計画を立て始める人々

3月も終わりに近づき、米国の学校は、登校しているにせよオンラインスクールにせよ、残り2ヶ月ほどで学年末となり夏休みに突入する。パンデミックが始まってから2回めの夏休みだ。例年であれば、今頃はそろそろ夏休みの計画を絞って、予約をしていなければいけない頃だ。

ちょうど去年の今頃、4月の日本行きの航空券を急遽キャンセルしなくてはいけなくなったのを覚えている。でも、あの頃はまだ夏休みまでには感染が収束して飛べるのではないかなどと思っていて、夏休みの日本の国内線のチケットは手配したままだった。もちろんそれも後日キャンセルしたのだが、今考えてみれば、苦笑してしまうくらい甘い考えだった。

結局、去年の夏休みはロックダウンの真っ只中で人々は不必要な旅行をしないようにといわれた。独立記念日のコンサートも花火もなかったし、スポーツ観戦もなし、近所のビーチですら、立ち入りに時間制限がついていたり、散歩は許可されているけれども、長時間留まるのは禁止されたりしていた。そんなこんなで、どこにもいかない夏を過ごした人も多かっただろう。

今年はたぶん人が動く。特にワクチンを接種した人から動き出すようだ。

すでに今月の国内線の予約状況が今月は先月よりも75%ものびているようだ。また、ワクチンを接種した人は、接種していない人よりも、20%多く夏休みの飛行機の予約を入れているという話だ。

しかし、CDCは現時点でも、不必要な旅行はしないようにという推奨を変えていない。ワクチンを接種した人でも、感染拡大に寄与する可能性がある今、人々が飛行機に乗って長距離を移動することは、ウィルスー特にその変異種を再び米国に撒き散らす可能性があるからだ。実は最近のデータでは、ワクチンを接種した人は感染拡大にも寄与しなくなる可能性が高いように予測され始めているが、まだ公的な研究結果として発表されているわけではない。未だ調査段階で、気軽に規制緩和はしたくないというのが、CDCの意向だ。

実際のところ、夏休みに米国から海外に旅行するのは非常に難しくなりそうだ。ほとんどの国で、米国からの渡航禁止または渡航後2週間近い隔離を求められる。世界で最もひどい感染拡大を生んだ国の1つという不名誉なレッテルを貼られているので、これはしょうがない。そこで、夏休みに旅行する人は、必然的に米国内が多くなりそうだし、実際国内線の航空券は売れていて、値段も上昇中だそうだ。

気をつけなくてはいけないのは、州をまたぐ旅行をする場合、利用交通機関つまり飛行機やバスや列車内およびその発着所は、連邦政府の規制が適用されるため、すべてマスクは強制である。州によってはすでにマスクの強制規制を解除している州があるが、それらの州においても、空港や機内でマスクをしないのは法律違反だ。

我が家は未だ誰もワクチンを接種していないこともあるし、慎重派かつCDCの規制を守る派なので、現在のところ、夏休みに遠出をする予定はない。去年もそうすごしたけれど、それはそれでのんびりした悪くない夏の過ごし方だった。今年は近場なら少し出かけられそうなので、近所のビーチなどで十分だと思っている。家のペンキ塗りやガーデニングなど、ロックダウンをきっかけに流行った家や庭の改善などをしながら、庭でバーベキューをして過ごせば十分に夏らしい。

いつになったら、再びあちこちに旅行できる日々が戻ってくるのかはわからない。それを惜しむ気持ちはあるけれど、ロックダウンの一年間、どこにもいかない生活って結構気楽に暮らせるんだなと学んだので、その知識を生かして再びのんびりした夏を過ごそうかなと思っている。

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