シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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第4波(?)はやってくるのか?

最近同じようなことばかり書いているような気もするのだが、しょうがない。だって、ニュースが同じような警告を繰り返しているのだ。再び感染拡大の波がやってくるかどうかについて。

新政権はどうしても再拡大を回避して、このまま米国をパンデミックから救い上げたいので、ワクチンの供給量や接種の拡大を発信するのと同じくらいの頻度で、感染拡大の危機感を煽る発言を繰り返している。

しかし、ワクチンの拡大により安心感を得た人々は、どうしても気分が緩みがちで感染抑制への努力はどんどん薄れていくばかりだ。一部の州ではマスクの着用も含め規制が全廃されているので、ごく普通に以前と同じように暮らし始めている人も多い。その影響だけではないと思うのだが、現在31州で一日あたりの新規感染者数が増加傾向に傾き始め、先週に比べて10%ほど米国の1日あたりの新規感染者が増えた。10%というとたいしたことあるのか、ないのか微妙に聞こえるが、如何せん米国はこれまで一度も感染者数を押さえ切れたことがないので、10%増える前でも、毎日の新規感染者の平均は軽く5万人を超えていた。よって、本日の新規感染者はなんと6万3千人超である。

それでも、一時期のピークに比べれば劇的に低い数字なので、もう6万人ぐらいの数字では米国の人々の危機感は煽られない。しょうがないので、CDCの役人や大統領が、口を酸っぱくして第4波の可能性を繰り返し、感情に訴えるような表現方法まで使って危機感を煽っているのだが、果たしてこれ効くだろうか。あまり期待はできない。

そもそも、先ほども述べたように、米国はこれまでどんな危機に煽られていても、一度も感染拡大を抑え込めたことがない。確かに1月のピークに比べれば何分の1というレベルまで新規感染者数が減ったとはいえ、いまだ5万6万という感染者を毎日排出している状態だ。次の拡大を第4波と呼ぶべきかどうかもよくわからない。極端なことを言ってしまえば、米国は第1波からずーっと感染の波の合間を漂っている。

さて、カリフォルニアは、いまだに感染者が減少傾向にある数少ない州の一つだが、これも、イースターや春休みで旅行に出かける人々の行動次第で、ふたたび増加傾向に傾く可能性はある。パンデミックが始まって以来、米国のホリデー後には必ず感染拡大してきたことを考えれば、たとえワクチンの接種が予想外に早い勢いで爆走していても、ヨーロッパのように米国が再び感染の波に囚われてしまう不安は拭えない。

果たして、米国に第4波はくるのだろうか?カリフォルニアに来るのだろうか?

どちらにせよ、自分にできることはこれまでどおり、なるべく出かけず、出かける時はマスクをすること。知り合いと会う時も、野外でマスクをして距離を保つこと。そもそも知り合いに会えるだけでも、これまでに比べて相当に防護柵を下げていることを考えれば、これ以上は自分には必要ない。のんびり家で仕事をしたり、趣味を楽しめれば十分だ。

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