ワクチンを接種した人同士ならホームパーティを催せるらしい！
今日のCDCの発表によると、ワクチンを接種して2週間以上立った場合、ワクチンの接種を完了した者同士であれば、室内に集まりマスク無しで過ごしてもよいという見解がでた！「普通」の生活への第一歩となる。
ファイザーやモデルナのような2回接種が必要なワクチンは、2回目接種から2週間、ジョンソン＆ジョンソンのような1回接種のワクチンは、接種後2週間というのが目安だ。
もちろん、接種した者どうしでも、大人数の集まりは進められていないし、接種していない人もいる公共の場では、接種した者もマスクの着用が呼びかけられている。マスクを捨てていいという話ではないので要注意。それでも、これまでワクチンを接種した後でも、集団免疫達成まではソーシャルディスタンスとマスク着用を推進してきたCDCと新連邦政府が、急に少しだけ方向性を変えてきたのはなぜだろう？
答えは簡単だ。ワクチンの接種をした後も、接種した前と同じ生活を送らなくてはならないと短絡的な解釈をした人々の間で、ワクチン接種不要論がとんでもない意見が真面目に語られ始めたからだ。
当初、ワクチンを接種した人は、周囲への感染拡大の媒体になるのを避けるために、ソーシャルディスタンスとマスクの着用をこれまでと同様に続ける必要があるというのが専門家の意見だった。規制を守りながらワクチンの接種率をあげることにより、集団免疫達成まで感染拡大を最低限に抑えるために、安易に規制緩和するべきではないと主張されてきた。しかし、この情報を聞いて、接種した後も、今と同じ生活を続けなくてはならないなら接種する必要はないと短絡的に考える人々の間で、ワクチン接種に対して消極的になるという傾向が現実にみられ始めていた。
そこで、CDCはワクチンを接種した者同士であれば、昔のように室内でマスクをとって、集まって食事をしたり、会話を楽しんだりしていいですよ、という餌を釣るさげてきたというのが、私の勝手な解釈だ。実際のところ、ワクチンを接種した者同士であれば、どちらかがウィルスを持っていた場合でも、感染したとしても発症することはほぼない。しかし、一緒に暮らす家族にワクチンを接種していない者がいる場合は注意が必要だ。そのような人は、やはりソーシャルディスタンスとマスクの着用が推奨されている。
ということは、例えば、65才以上の独立して住んでいる高齢者たちは、以前のように集まってビンゴ大会でも、編み物おしゃべりでも、飲み会でも、マスクなして楽しめるということだ。ただし、これができるのは、個人の家の中でのことで、ひとたび公共の場であるレストランとか、公民館とかが会場になれば、全員マスクの着用が求められていることに注意してほしい。
とにもかくにも、これはなかなか魅力的なお誘いかもしれず、これまで接種するかどうか迷っていた人の肩を押すことになる可能性は大いにある。
さて、現在米国は１日200万人のペースでワクチンの接種が進んでいる。これは最初の予想よりも遥かに速いペースだ。やはり、米国はなんでも始めてしまうと、やることが早いなあという印象を感じる。さて、それだけ大勢の人を接種するとなると、接種会場も大きくドライブスルーのような形態も含め様式は様々だ。そのような接種会場の運営には、たくさんの人手が必要となる。もちろん、接種そのものは医療関係者がやるのだが、それ以外、車の誘導や、登録作業、荷物運び、片付け、連絡係、仕事のコーディネータなどなど、様々なタスクが発生する。どういう人が働いているのかというと、病院関係者や自治体職員はもちろんだが、ボランティアも多いに活躍している。
カリフォルニアで今日発表になったのは、ワクチン接種会場のボランティア大募集ウェブサイトなのだが、このボランティアに参加して接種会場で４時間以上働くと、接種資格に達してない人でも、ワクチンを打ってもらえるという、なんとも魅力的なボランティアだった。今日オープンしたウェブサイトはすでに何千人の申込者が殺到したらしい。
ボランティアに参加して人々を助け、カリフォルニアの再開に貢献したうえに、ワクチンまで打ってもらえるという実に、ウィンウィンのボランティア、ぜひ私も申し込んでみようかと思ったが、仕事で頭痛がするくらいの人にそんな時間あるのかいな。
申込者が殺到しているため、今現在開いているスポットはないと思うが、登録しておくと、近所のボランティアに空きができたら通知が来るそうだ。
カリフォルニア在住で興味のある方は下のサイトまでどうぞ。
