シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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4月15日にはワクチン接種対象がすべての大人になるらしい

本日、カリフォルニア州のニューサム知事の発表によると、ワクチンの接種対象を近日大幅に拡大するらしい。

現在のワクチン接種対象は、65才以上、医療関係者、警察や消防署などのファーストレスポンダー、教育関係者、食品関係者などのエッシェンシャルワーカー、リスクの高い基本疾患を持っている人や障害者などだが、いまだにこのカテゴリの人々が接種中で、彼らの接種が完了するにはまだしばらくかかりそうだ。にもかかかわらず、来週の4月1日には50才以上にもワクチンの接種対象を広げるらしい。そして、その2週間後の4月15日にはなんと、16才以上の大人すべてが接種対象となる。

誰もが接種できるようになるのは、めでたいことではあるが、まあ、ちょっと待て。現在のカテゴリも接種の途中なのに、こんなに一気に接種対象者を広げて対応できるのか?そもそもワクチンは十分に供給されるのか?

特に現時点ですでにワクチンの供給が間に合わず、何度が予約がキャンセルされているシリコンバレーの中心であるサンタクララ郡は、接種対象が急激に拡大されることにより混乱が起こりかねないような気がする。もしかしたら、郡当局がスケジュールを調整するかもしれない。

確かに私の周りにもワクチンを接種した人は増えてきているが、なにしろサンタクララ郡は人口が多い。例えば、4月1日から接種拡大の対象となる50歳から64歳の間の人だけでも40万人いるといわれている。にもかかわらず、来週、サンタクララ郡が受け取る予定のワクチンは5万8千回分にすぎない(カイザーというメンバーシップ系の総合病院で接種されている分は別勘定らしいのだが)。その上、二回接種が必要となるワクチンのことを考えれば、5万8千回は実は非常に少ない。サンタクララ郡はすでに万全の接種体制を整え1週間で20万接種を処理できる準備があるのだが、実際届いているワクチンの量はその何分の一というレベルなのだ。

4月以降は供給されるワクチンが増えることが予想されているが、どれくらいの量が増えるのかは未だに不明である。もちろん最終的にはすべての住民がワクチンを接種できることは保証されているが、4月に接種対象になったとしても実際にいつ予約ができ、いつ接種できるのかは非常に不透明である。

ただ一つ確かなことは、いつかは必ず接種できるということで、感染リスクが高くない人は慌てて予約する必要もないし、予約が取れないからと言ってパニックになる必要もないということだ。州政府も連邦政府も専門家も、ワクチンを接種できる人はなるべく早く接種することにより集団免疫を目指すべきだと言っているが、これはあくまでも十分なワクチンがある場合の話で、ワクチンが足りない現状においては、リスクの低い人が焦ってワクチンハンティングをする必要はない。むしろ、自分よりもリスクの高い人達が先に接種するべきであることを考えれば、十分に若く健康で、在宅で仕事ができる人は、予約システムに殺到したり、先を争って接種の列にならぶようなことはせずに、予約状況を確認して、空きや余裕があるようであれば予約するぐらいで良いのではないかと思う。

もう一年も待ったのだから、もう2、3ヶ月待つのはたいしたことではない。確かにワクチンを接種した人たちは、よりストレスが低くより自由な生活を享受できるが、それだって数ヶ月すれば全員が手に入れられるものだ。周りの動きに焦ってトイレットペーパーを買いだめした人々みたいに、焦ってワクチンをハンティングに日々明け暮れてストレスで眠れないようなことがないように、リスクが低い環境にいられる幸運に感謝しながら、ゆったりと構え、やがてくる順番をのんびり待てばよいと思う。

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