シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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ワクチンを接種するとドーナツがもらえる!?それも毎日!?

日本にもある米国の人気ドーナツチェーンクリスピークリームの発表によると、今日から、全米のクリスピークリームのキャンペーン参加店で、ワクチンを接種した証明カードを提示するとオリジナルグレーズドドーナツが1つ無料でもらえるそうだ。

それも一回だけじゃない!今年の年末まで毎日1個もらえるんだそうだ!

また、クリスピークリームは、全米のワクチン接種サイトの医療関係者とボランティアのために差し入れのドーナツを提供することも発表、また、社員がワクチンを接種しに行く場合、4時間の有給を与えることも発表している。

クリスピークリームの広報部によると、社会がウィルス感染から一日でも早く抜け出すことは非常に重要であり、米国を安全へと導くために一人一人ができることは、ワクチンの接種資格のある人がワクチンを接種すること、それをクリスピークリームはサポートすると声明された。

これにより、ワクチンを接種する理由が一つ増えた。残念ながら我が家の近くにクリスピークリームはないので、ワクチンを接種しても毎日無料ドーナツを貰いに行くことなさそうだが、接種した日ぐらいは、お祝いに貰いに行くのもいいかなと思う。クリスピークリームが家の近くにある人は、年末まで小腹がすいたら店を訪ねてドーナツをもらえばいい。ドーナツ一個の値段など大したことはないが、そのポリシーが生み出す空気感、ワクチンを打つことはこんなに支持されているんですよという雰囲気を作り出すためにも、クリスピークリームのキャンペーンは悪くない。

こんなキャンペーンを打ったところで、共和党の「ワクチンなど受けるきない!」と宣言している強面のおじさんたちが、「ドーナツが毎日タダでもらえるから、やっぱりワクチンを打ちに行こうかな~」なんて気が変わることは、絶対にないような気がするが、行くかどうか迷っている人には、そっと肩を押す効果ぐらいはあるかもしれない。それはドーナツがタダになるからではなくて、それくらい世間で接種が勧められているんだなと再認識させられるからである。

そんなに真面目に考えないで、単純にどれくらい得をするのか考えてみると、これはなかなか結構な話で、たとえば今日ワクチンをうてば、今年の残り285日、毎日ドーナツをタダで貰える、つまり、ワクチン接種証明カードは285個のドーナツの無料券としての価値をもつということだ。もともとワクチンの接種に積極的な人にとっては、単純に嬉しい付加価値となる。まあ、毎日店を訪れるほど暇かどうかと、毎日同じドーナツを食べて飽きないのかという疑問は残るけれど。

また、本日、CDCはワクチンを接種した人は、ワクチンを接種していない家族を訪問しても良いという指針を発表した。複数の家族が集まることは未だに推奨していないが、2家族までであれば、片方の家族がワクチンを接種している場合、もう一つの家族がまだ接種しなくても訪問してもよいという指針である。

このようにワクチンを接種した人にどんどん飴をあたえることによって、ワクチン接種を促そうという作戦にほかならないと思うが、より多くの人がワクチンを接種することが集団免疫の重要な側面である以上、今後更に、政府からも民間からも、接種者に与えられる飴は増えていくのではないかと思われる。

こんなことを書くと、まるでワクチンを受けたければ誰もがワクチンを受けられるみたいに思われるかもしれないが、米国はまだそのレベルには達していない。シリコンバレーのあるサンタクララ郡においては、ワクチンの供給量がちっとも追いついておらず、接種の予約が突然キャンセルになる事例が頻発している状態だ。サンタクララ郡は、さすがにハイテクな郡だけあって、素早くシステマティックな接種体制を整えており、ワクチンが十分に供給されるのであれば、相当大量の接種をこなす準備が整い始めているのだが、肝心のワクチンが届いてこない。この様子では、65才以下の一般人に接種資格が開かれるまでは時間がかかりそうだ。

つまり、私がドーナツにありつけるのはまだまだ先になりそうだ。

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