シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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ワクチンの副作用

周囲にワクチンが接種できる人が増えてくると、当然ながら実際にワクチンの副作用に悩まされた人の話を伝え聞くようになってくる。現在、米国で摂取されているのはファイザーとモデルナのワクチンだが、どちらのワクチンも2回目の接種後の副作用は相当高い確率で発生ているらしい。副作用は相当辛いらしいが、そのほとんどは深刻なものではない。

私の伝え聞く限りでは、だるさ、寒気、関節痛など、いわゆるインフルエンザに感染したときの典型的な症状が2日ほど続くらしい。統計によると、このような副作用を体験する人は2回めの接種したひとの60%を超えているようなので、2回めのワクチン接種後は相当高い確率で具合が悪くなるようだ。

そうきくだけで、ワクチンの接種意欲が失せる人もいるかもしれないが、御存知の通りワクチンの副作用というのは、ワクチンにより免疫が訓練されている経過で起こるものであり、決して悪い知らせではない。むしろ、「お、免疫できてる、できてる!」と、症状に苦しみながら、良い知らせと享受するのが理想の応対だそうだ。免疫がワクチンとの戦い方を習得するためには、戦い方の練習が必要なのだ。体がその修得のために、血流を増やし、体温を上げていることを知っていれば、だるくて死にそうな気分になっていても、我慢できる気がする。

まったく心配しなくてもいいのかというと、接種した後の2日ぐらいのだるさや体の痛さは心配しなくてもいいが、アレルギー反応、いわゆるアナフィラキーショックには気をつけたほうがいい。アファフェラキーショックは、今回のワクチンのみではなく、インフルエンザような一般的なワクチンでも発生することがあるが、今回のワクチンで発生する確率は、インフルエンザワクチンよりも若干高いらしい。アナフェラキーショックは通常接種後30分以内に発生すると言われているので、心配な人は、スタジアムなどの大型接種サイトよりも、病院施設での接種がおすすめだし、接種後も30分はその場で待機するのがよいかもしれない。

誤解しないように書いておくけれど、インフルエンザのワクチンよりも副作用の確率が高いとはいえ、深刻な副作用やアナフェラキーショックに襲われる確率は相当低い。用心は必要だが、特別な健康状態ではない人は、必要以上に恐れて接種を避ける必要はない。これまで、ワクチンそのものが原因でなくなった人はゼロだ。そのような低いリスクで、94%の確率でパンデミックを引き起こしているウィルスによる発症から逃れられることを考えれば、答えはシンプルだ。

接種資格がある人は接種したほうがよい。

特に現在話題になっている変異種の調査結果が出てきている今、ワクチンを接種できる人は、接種したほうがよい理由がさらに増えてきている。たとえば、英国の変異種は、感染率が高いだけではなく、どうやらその死傷率が30%から70%高いらしいという結果が出てきた。同時に、現在使用されているワクチンは英国の変異種にも有効だという研究結果が出てきた。この2つを並べれば、どう考えても、英国の変異種が広がる前にワクチンを接種したほうがいい。

しかし、ワクチンの供給がまだまだ足りていないため、現在接種資格を持っていて接種を望んでいる人々でも、接種に行き着いていない状況となっている。こういう状況なので、健康な大人は、英国の変異種に感染しないように、防御に細心の注意を払いながらワクチン接種までの数ヶ月をすごしてほしい。

現在、CDCはダブルマスクのお勧めもしている。私も今週末から、食料品の買い物にいくとき、特に室内の買い物にいくときはダブルマスクにすることにしている。普通の散歩のときなどは、普通にマスク一枚ですごしているが。

さて、私達がワクチンの副作用に苦しみながら「やった、免疫獲得中!」と弱々しく笑えるときはいつ来るのだろう。まだまだ数ヶ月先だが、その時は、甘んじて副作用を受け入れて、この日記に「良いニュースだ。体が痛くて、ぞくぞくして、だるくて起き上がれない!」と書き記したい。

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