シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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このまま頑張っていこう(ティア2)

シリコンバレーのあるサンタクララ郡が、カリフォルニア州の定める4段階の規制緩和システムのティア2に昇進させてもらったのが9月8日だ (ティアシステムについては「再挑戦」、サンタクララ郡が昇進した日については「ティア2がやってきた」を参照)。

それから今日まで2週間。2週間の間、ティア2の条件にとどまり続けることができた場合、いよいよ通常の学校の再開が徐々にではあるが許可されることになっている。カリフォルニアもサンタクララ郡も、7月にはとんでもない感染者数を叩き出していたので、この収まり方がいまでも信じられない。

カリフォルニア州は全体的に、10万人あたりの感染者数もテストの陽性率も、安定して下がってきているが、その中でも、サンタクララ郡が含まれる、サンフランシスコ湾一体のベイエリアと呼ばれる地域は、すでに何週間も低いレベルにとどまり続けている。その結果、徐々にティア1からティア2に移行する郡が増え、今日もさらに3つの郡がティア2に仲間入りをした。

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左がティアシステム開始時の8月28日、中央がサンタクララがティア2に昇進した9月8日、右が本日9月22日。右に行くほど色が明るくなっていくのがわかる。色が明るいと規制がより緩和されている。

さて、米国では再び感染者や陽性率が上がっている州もあるというのに、カリフォルニア州、特に北カリフォルニアは順調に状況が改善されていて、陽性率に至ってはパンデミックが始まって以来最低レベルに突入している。これは本当に良いニュースだ。

なぜこれほど順調に状況が改善しているのかについては、いろいろな意見があって、ベイエリアではマスクの着用率が非常に高いこともあげられているが、実は誰も証明はできないけれど、大きな要因があるような気がする。

山火事だ。8月17日から18日にかけて始まったカリフォルニアを燃やし続けている大規模な山火事のため、北カリフォルニアの空気は高い確率で汚染された。ベイエリアは先週になってやっと通常の生活ができるようになったが、それまでの一ヶ月近く、外にでて行動することが危ぶまれるレベルの大気汚染だった。通常なら人々が遊びにでかける9月初旬の三連休時は、特に大気汚染レベルが高く、パンデミックじゃなくても外にでて遊びに行けるような状態ではなかった。

ロックダウンでなるべく家にいた人々が、更に散歩も庭仕事もやめて家に閉じこもっていた数週間。この数週間と感染の大幅な縮小とには関連性があるような気がする。

となると、山火事はまだ燃えているけれど、空気が晴れてきたベイエリアは、実は今後が勝負となる。せっかくここまで下げた感染状況を、今後、規制緩和によるビジネスの拡大、学校の再開に加え、大気汚染がなくなり外に出れるようになった状態で、どこまで抑えたまま維持できるのか。

さて、これからが本当の正念場だ。インフルエンザや風邪が流行る秋が、目と鼻の先にやってきている。手を洗って、マスクをして、ソーシャルディスタンスを保ち、クラスタの発生を抑止する最大限の努力が、シリコンバレーの住民に今こそ求められている。このまま頑張ろう。

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