シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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なにもしなくていい年末

もはや予測不可能な行動をする人が再び予測不可能な行動をして、「経済対策はどこへ?!」で心配されていた経済対策第二弾に突然署名をした。

火曜日に署名しないと宣言し、そのまま署名しないと言い続けてフロリダにクリスマス休暇に行ってしまった大統領を追いかけて、経済対策案がフロリダに送られたことは誰もが知っていたが、昨今の大統領の行動からどちらにどのように転ぶのかさっぱり検討がつかなかった。そのため、以前の経済対策の期限切れにより140万人の生活が困窮することが予想され、そのうえ国会も予算がおりずに今週中しまってしまう可能性もあり、これっていったいどうなるの系の記事が毎日連発されていたのだが、突然ににして日曜の夜、あっさりと署名された。

裏舞台でなにがあったのかよくわからないが、署名されない場合の予想経過は非常に厳しいものだったので、署名されてよかったの一言につきる。もう、毎日ゴルフに行って、ついでにそのままそこでのんびりしていてくれていい。あとは現場を混乱させないためにもゴルフをしていてくれたほうがもしかしたらいいかもしれない。

この経済対策が署名されたことにより、特別失業保険給付や上乗せ金、一時給付金、スモールビジネスへの救済ローン、立ち退き要求の回避など、パンデミックにより苦しんでいる人々に少しの休息を与えるだろう。それでも、現在経済的な影響を受けている人々の規模を考えれば、今回の対策はまったく足りていないそうだ。政権が交代されてから、再び経済対策が計画されるのは間違いないと思われる。

さて、どこにもいかないクリスマスから何日かたったが、クリスマスイブから始まり、クリスマス、クリスマスからニューイヤーの間といえば、通常の年ならば、友人とパーティをしたり、ちょっと出かけてみたり、レストランに行ってみたり、映画を見に行ったりして、その間に慌ただしく掃除をしたり正月の用意をしたりする期間なのだが、今年は正月の特別な用意もあまりせずにのんびり過ごす毎日が続いてる。ついでに私は溜まっている仕事をのんびり片付けたりもしている。急がなくていい仕事は、時間を上手く使っているような気分にさせてくれるので好きだ。

年末の掃除も、仕事が暇でも遊びに行けない秋にぼちぼち窓拭きなどをやってしまっていて、後は普通に掃除すればいいかなという感じ。正月料理の買い物にもあまり行かないほうがいいだろうし、食べたいものだけ食べようと前もってその材料だけは買ってある。冷凍庫も冷蔵庫もいっぱいだ。

こんなにいい天気なのにとか、せっかく休みなのにとか、人がどっかに行ってて羨ましいとか、そういう余計な思考を巡らせる必要がない。家でのんびりして近所を散歩して、あとは好きなことだけすればいい。仕事を片付けてても、ストリームをダラダラ見てても、とにかく時間を無駄にしているという罪悪感がない。

これって結構いいかも。パンデミックとは関係なく、来年もこんな年末がいいかもしれないなあと思ったりする。でもきっと、普通の生活が帰ってくると、「あれもこれもやらなくては」という謎の強迫観念と罪悪感にとらわれてしまうんだろうなとも思う。

ロックダウンで一番学んだこと、本当にやらなくてはならないことというのは意外と多くない。そして、やらなくてはいけないこと以外は好きなように時間を使う生活には、ストレスが非常に少ないということだ。

と同じに、今現在も、最悪の環境でストレスに向かいあっている最前線の医療関係者に、何度目かわからない感謝の気持を新たにしてみた。

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