シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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ワクチン後初の三連休

パンデミックが始まってからというもの、連休というのは悪い予感でしかなかった。連休のたびに規制が破られ、沢山の人がホームーパーティを開いたり、旅行をしたりする影響で、翌週や2週間後にはほぼ必ずと行っていいほど、感染拡大が発生したからだ。その最悪の例が、11月末の感謝祭、そして12月末のクリスマス休暇だったのこと記憶に新しい。米国は休暇のたびに、感染状況を悪化させ、たくさんの命が奪われてきた。

今日はワクチンの接種が一般レベルで本格化してから、はじめての三連休だと思う。去年の同じ連休は、まだパンデミックとCOVIDの怖さを理解していない人々が、レジャーに繰り出しマスクもしないし、ソーシャルディスタンスもたもたずに、パーティをしている写真が問題になったものだ。

大人の75%がすでにワクチンを少なくとも1回は接種しているシリコンバレーの人々は、この三連休をどう過ごしているのだろう。ちなみに、私は三連休、家に閉じこもってガーデニングでもしようと思っていたのだが、友人家族から車で1時間ほどのサンタクルーズの桟橋での釣りに誘われた。ちなみに、家族以外と出かけるのは一年以上ぶりである。

ところで、パンデミックのさなか、釣りは楽しみやすいレジャーだ。桟橋で海風にふかれながら、互いの釣り糸が絡まないように、距離をあけて釣りをする。まさしくパンデミックにぴったりなレジャーだ。我が家も彼らの家も、大人はすでにワクチン完了済み、ティーンは一回目だけ終了しているという状態だった。ティーンことを考えて、一応大人もマスクをして釣りをすることにしたが、海風が冷たいために、マスクをしていても暑くない。

実は去年の今頃も同じ場所に釣りにきたのだが、そのときは家族だけだった。釣りをしてのんびりはしたけれど、お店で食べ物を買って食べたりするようなこともしなかった。しかし、ワクチン完了済みの今日は、同じことを同じようにしていても気分が全然違う。トイレに行くことに神経質になることもなかったし、お店でできたてのイカのフライやクラムチャウダーを買って釣りながら食べることも気にならなかった。そしてなにより、友人たちが周りにいた。ああ、これは昔の生活が帰ってきている。

マスクはしているものの、距離にはそれほどこだわらず普通に会話をしながらすごす時間。時々写真をとったりもして、これまでになく他人と時間を共有したりすると、もうこんなことができるんだとちょっと感動したりする。突然にして普通の生活が戻ってきたような気がした。まあ、普通と言っても、まだ「New Normal」ではあるんだけれど。それでも、感染する不安も、させる不安も極限まで落ちている今は、心はすでに普通の生活に戻っている。普通ってこんなに特別なことだったんだな。

サンタクルーズの桟橋を散策する人たちも、野外ということもあり、半分ぐらいの人はマスクをしていなかったけれど、残りの半分はマスクをしたままだった。そして、アイスクリーム屋にはいってみたら、店内は全員マスク着用という規制が守られていて、マスクをしないで入ってきてしまったお客さんに、店員がすばやくマスクをするように依頼していた。

今、シリコンバレーは、生活が普通に戻っていく過渡期だ。COVIDが存在するかぎり完全にもとの生活にもどることはできないと思うけれども、それでもできることが一つ一つ増えていっていることを、この三連休で強く感じている。

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