シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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ビタミンD (オレンジティア)

未だパンデミックの原因となっているウィルスに特効薬はない。重症患者の症状を改善する可能性があるとか、回復期間を短縮する可能性があるという薬が、いくつか出てきてはいるが、某国で認証された薬がWHOによって効果が承認されなかったりするので、世界中でコンセンサスのある薬は未だにない。もちろん承認されているワクチンもない。

しかし、専門家でも感染予防のために摂取するサプリメントが2種類あるという。秘密の薬でもなければ最先端技術によって開発された薬でもない。ビタミンCとDだ。

コロナウィルスはインフルエンザウィルスと親戚のようなものなので、インフルエンザを予防するといわれている様々な対策を実行することは無駄ではない。手を洗う、マスクをするなどもその中に入るが、免疫力を制御するのに役立つビタミンCとビタミンDを摂取することも対策のひとつだ。

実際に、最新の研究結果に興味深いものがある。ある研究で感染者200人を検査したところ80%がビタミンD欠乏症だったというのだ。研究対象がたったの200人という小さな研究なので、その結果がいかに重要そうに見えたとしても、信頼性は決して高くない。しかし、ビタミンDの免疫制御力はインフルエンザの感染防止に役に立っているという、既に認知済みの研究結果のバックアップがあれば、この研究結果の信頼性はぐっとあがる。

ビタミンDはよく知られているように、ビタミンDを多く含む食物から摂取するか、太陽の光にあたることで体内で作られる。そのどちらの方法でも十分に補給されない場合は、サプリメントで補給することが推奨されている。

このビタミンDの欠乏は、実は一般人が考えているよりも多くの人が持つ症状だ。米国の場合、国民の42%がビタミンDが欠乏しているといわれている。年齢が高くなるとビタミンDが足りない人の割合が増えていくのも特徴で、健康診断を定期的に受けている場合、年齢が上がるとともに血液検査でビタミンD不足が判明する事が多く、サプリメントのとるように勧められることが多い。私もその1人で数年前から医者にサプリメントを勧められ毎日とっている。

しかし、健康診断を定期的に受けていない人、特に適用範囲の狭い保険しか持たない人や、そもそも無保険の人などは、知らない間にビタミンDが不足していることも多い。また、ビタミンDの不足が判明している場合でも、サプリメントの摂取に抵抗のある人や、サプリメントを購入する余裕のない人などもいる。

今回、一般的に免疫力を高めることで知られているビタミンDが、コロナウィルスに対しても感染予防効果があると考えられるのであれば、ぜひビタミンDの補充に努めたいと思う人も多いだろう。もちろん、食物からとっても、日光の下で活動しても良いけれど、年齢が上がるにつれてそれだけでは血中のビタミンD濃度が上がらない人たちも多いので、サプリメントも選択肢にいれておくのがお勧めだ。ビタミンDは値段も高くないし、ごく一般的にどこでも売られているサプリメントだ。

誤解しないでほしいのは、ビタミンDは感染予防薬ではない。摂取したからといって、感染しない保障はまったくない。けれども、免疫力を高めると言う視点において、多種多様な病の予防に役立つと言われている栄養素が足りない状態ならば、補給することには意味がありそうだ。取りすぎても意味がないので、どのくらいの量を取るかは医療機関や薬剤師のアドバイスを受けるとよい。

そもそも、ウィルスに感染しないために大切なことは、健康的な生活をすることだ。適切に食べて、適切に寝て、適切に運動をする。そして、ちょっと足りないビタミンDは、あの蜜色に光る錠剤を毎朝口にぽいっと放り込んで、水と一緒に飲むことにしている。

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