シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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ロックダウンが奪うもの(ティア2)

ロックダウンによって奪われていくものは何だと聞かれれば、多くの人が、自由、仕事、友人との楽しい時間などそれぞれの答えをだすだろう。

実は、ロックダウンによって多くの人たちから奪われているものがある。健康だ。

ウィルスに感染した人はもちろんだが、感染していない人たちにも、できるだけ家で過ごすロックダウン生活では、注意しないとあっという間に健康が蝕まれてしまう。

まず、筋肉。トレーニングの好きな人であれば知っているように、筋肉というのは鍛えるのには数ヶ月かかるが、失うのは数週間だといわれている。6ヶ月の間、運動をせずに家で過ごし続ければ、当然筋肉の衰えはさけられない。

そして、肺と心臓。心拍数をあげない生活を続けていると、心臓は徐々に弱ると言われている。これは肺についても同様で、活動的に過ごしていないとはいの機能も徐々に弱ってくものらしい。

そんなことわかっているということで、ロックダウン中も頑張って運動をしている人は多い。ただし、ジムは閉まっていたし、一時期はビーチや公園も閉まっていたので、実際にできる運動は限られていた。散歩、ジョギング、サイクリング、狭い室内でもできる筋トレぐらいだ。気温の高い地域では日中の野外運動は難しいこともあり、早朝や夜に活動しなければならない。この状況下では、多くの人達の間で、筋肉、肺、心臓ともに弱くなったとしても驚きはない。

また、在宅ワークやオンラインスクールで姿勢が悪くなった人もいるだろう。オフィスにあるような人間工学を駆使した家具を持たない人々が、無理な姿勢や、正しくない装備を使い、人によってはソファーに寝転がりながら、作業をしたり勉強をしたりしてるかもしれない。そのような環境での長時間の無理な姿勢は、様々な健康被害につながる。腰痛、背骨の婉曲、肩こり、視力の低下とあげればきりがない。

こちらも、ロックダウンに対応して、金銭的に余裕のある人は、スタンディングデスクや、正しく座れるデスクチェア、画質の良いディスプレイなどを導入して対応してきただろうが、家の広さや予算などを考えれば誰もができる対応策ではない。

そして、体重の増加。運動量が減ったこととも関係あるが、同時に食べ物へのアクセスが簡単になったことも影響している。学校やオフィスにいれば、スナックを取る時間がきまっていたり、きまっていなくても取りに行くのにある程度の移動が求められる。しかし、自宅であれば、近くにいつでもスナックがあり、人目を気にすることなく口に放り込むことができる。また、子供や若者のいる場合、そもそも必要な摂取カロリーが違うので、なかなかコントロールが難しい。子供にスナックを用意するたびに一緒に食べてしまう親もいるだろうし、子供と一緒でなければサラダで済ませたいランチも、子供と一緒だとしっかとカロリーのあるものになってしまう。

それから、睡眠障害もある。個人差が大きいとは思うが、活動が減った分なかなか眠れなくなったり、パンデミックに伴う様々なストレスが原因で眠れなくなった人もいる。また、朝起きて外で太陽の光を浴びていないがゆえに体内時計の狂いが生じて眠れなくなる人もいるという。日光に当たらないがゆえのビタミンDの不足も心配されている。

少しあげてみるだけでも、ロックダウンによって奪われた、または、奪われつつある健康についてが見に覚えがあるのではないだろうか。

まだまだ続く自粛生活。ここらで、身を引き締めて、一日一回は外気に触れてある程度心拍数をあげる運動するとか、仕事中も一時間に一回は立ち上がって軽く運動をするとか、摂取カロリーに気をつけてスナックの買いだめはしないとか、簡単にできる対応策を考えてみよう。

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