シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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はずれてほしい予感(オレンジティア)

なんか嫌な予感がする。カリフォルニアの感染者数が上昇傾向に切り替わった気がする。

といっても、まだなにもはっきりはしていない。単なる私の気のせいかもしれない。なにしろ新規感染者数というのは病院からの報告のタイミングに左右されるために。5日以内の数値は正しいと思わないようにと警告がされている。

そういう仮の数字だとしても、7日間の平均を出している折れ線グラフを見ると、明らかに今週に入ってから緩く登り始めた。もちろんこれまでも感染者数の折れ線グラフは一直線に上がったり下がったりするものではなく、上がり下がりの波を繰り返しながら上昇傾向か下降傾向かのトレンドを示していく。なので、今週のデータが上昇傾向を示していたとしても、それが必ずしも来週のトレンドになるとは断言できない。

という背景をすべてわかっていても、この1週間に渡る登り一辺倒のトレンドには不安を感じざる得ない。もしかして来週になったら小さな波頭をこえて下がるかもしれない。そのことを必死に願いながらも、9月からカリフォルニアで始まった規制緩和タイミングのことを考えれば、トレンドが変わっていく節目なのかもしれないと暗い発想に襲われる。暮らしていると肌で感じるのだが、規制緩和がされてからというもの、目に見えて人々の防護壁は低くなっている。

一番の問題は、このウィルスの最大の武器であるタイムギャップだ。平均潜伏期間が2週間という長期間であるため、トレンドが上がり始めたときはすでにそのトレンドをすぐに止めることはできない。どのようなトレンドも、それが切り替わるときは、過去2週間の住民の行動が影響を及ぼしている。

つまり、今、トレンドが波の一時的なものではなく登り続けるとしたら、それは住民の2週間前の行動に起因しているし、今後2週間は登り続けるのを覚悟しなくてはならない。同時に上昇トレンドの警告を受けて、規制が再び厳しくならないように住民が気分を引き締めたとしても、その効果が出てくるのは2週間先になる。つまり、最も短い場合でも、今から2週間はどちらにしても感染者の拡大に怯え、いつになったら自粛の効果が出るのだろうと気をもみながら過ごさなくてはならなくなる。

今年の夏の感染拡大の緊迫感を思い出すと、もうあんな思いはしたくないと思うけれど、トレンドが始まったときにそう思っても手遅れで、その後最低でも2週間は感染拡大のニュースを聞きながらストレス過多ですごすことになる。上昇傾向が2週間で終わってくれれば運がいいほうだ。通常、トレンドが始まったとき即時に気づくのは簡単ではない。数日間の上昇傾向は、波状のデータの小さなぶれなのかもしれないし、今後のトレンドの始まりかもしれない。それを州や郡や市の政府が見極めて住民に警告を発するまでにはだいたい1週間ぐらいかかるので、このような上昇傾向が始まれば、たいていのは、2週間ではなくて3週間から4週間つづいてしまう。こういう動きは、夏の感染波で履修済みだ。

お願いだから、気のせいであってほしい。この上昇傾向は一時的な単なるデータのブレであって、2、3日たてば、再び少し下がりだし、なんだやっぱり心配しすぎだったなと笑いたい。

でも、今日、明らかに上昇傾向を示しているカリフォルニアの新規感染者のデータと、パンデミック始まって以来、8万3千人超という最高値を更新してしまった本日の米国の1日の新規感染者数をみると、不安な雲を心から拭うことができない。

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