シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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いわしと選挙とホーンテッドハウス(オレンジティア)

2日前の今頃、「はずれてほしい予感」で書いた予感は残念ながら当たってしまったようで、カリフォルニアの新規感染者数も感染率もはっきり目に見える形で上昇傾向だ。来週には、郡や州から各自の感染に対する防御壁を引き締めるようお達しがあると思う。それでも2週間以上上昇傾向が収まらなければ、せっかくここまで再開したビジネスや学校を再び少しずつ閉じなくてはならなくなる。ここで、郡と州は強いリーダーシップを発揮して、マスクもせずにパーティを開き続ける愚者の心根を変えてほしい。

嫌な傾向が出ているということは、今、外に出ておかなくては今後はさらに閉じこもらなくてはいけなくなる可能性も高い。7ヶ月の間、週末はずっと家で過ごすという日々を続けてきたけれど、流石にそろそろ息抜きが必要ということで、7ヶ月ぶりに車で40分ほどのサンタクルーズに釣りに行ってきた。太陽の下で何時間も行動するのは本当に久しぶりで、日光と潮風を満喫し、アザラシ、ペリカン、クジラを眺めながらイワシを釣ってきた。

サンタクルーズの桟橋は例年に比べれば空いているものの、しっかりマスクをした釣り人たちが結構繰り出していた。釣りというのはもともと自分のグループ以外の人とはある程度離れてやるものなので(そうしないと釣り糸が絡んでしまう)、ソーシャルディスタンスは特別に気を使わずとも守れてしまう、簡単に感染防止対策ができるよいレジャーだ。

ちょうどよい温度の潮風にあたりながら3時間も釣っていれば、晩ごはんのおかずぐらいのイワシは手に入り、日光をあびてビタミンDも十分に補給できた。よい気分転換になったと思う。この後、また数ヶ月どこにも行かなくても大丈夫そうだ。できたら、また来たいけれど。

家で釣り竿を洗い、イワシを綺麗にして臭みを取るために塩をして冷蔵庫に入れたら、ニュースを読みながら一休みをする。ニュースは米国が記録的な新規感染者数を連発しているニュースと選挙のニュースで持ちきりだ。ホワイトハウスのトップの1人が「私達はパンデミックを制御しない。なぜなら、これはインフルエンザとような感染症なのだから。」と恐ろしいことを言い切ったという記事をよんだでため息をつく。マスクをしてソーシャルディスタンスを保つだけで、かなりうまく制御できることは専門家も言及しているし、それを証明しているような地域もたくさんあるというのに。

今回の選挙は、パンデミック的視点でみると、普通に生活してウィルスを野放しにしてワクチンを待つ派と、ワクチンができるまでは生活を制限することにより可能な限りウィルスを制御する派の戦いだ。これは言葉を変えると、自由に生活をする代わりにウィルスによる犠牲者を受け入れる派と不自由な生活をしてウィルスの犠牲者を1人でも多く減らそうとする派だともいえる。

さて、ため息をついているうちに「お化け屋敷をドライブスルー 」で書いた、ハイスクールのホーンテッドハウスの時間になった。ハイスクールの広大な駐車場に2列の壁を立て、その間を車が通れるようになっている。案内人の指示に従って数十メートルずつ進んでは停まる。停まると車の右か左の壁にセットされた小さな舞台がライトアップされて、不気味な寸劇が披露される。ソーシャルディスタンスを保った形で。間近で演じられる迫力のある演技は米国のハイスクールならではだなと思う。

学校の授業ですらできない状況下で、ドライブスルーのホーンテッドハウスをやろうと思いつき、それをここまで形にしたことに惜しみなく拍手を送った。

家に帰って、イワシを丸揚げにして梅酒と一緒に食べたら、まるでパンデミック前の毎日が帰ってきたみたいなちょっと忙しい週末だった。

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