シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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ファイザー2回目副反応ほぼなかった件

副反応で熱がでることを確信して2回めのファイザーを接種した私だが、今朝、接種後24時間たってもごく普通に目覚めた。もちろん接種箇所の腕は痛いが、昨日よりも痛みが減っている。熱がでるどころか、実に快適な目覚めで、これといってどこもおかしくない。拍子抜けだ。

いやいや、油断禁物。これからが勝負なのかもと、休むつもりだった仕事をとりあえず始めれば、あっというまに昼になる。体調は変わらない。熱や頭痛どころか、だるさも特にない。そういえば、若い人のほうが副反応は深刻で、年配の人は副反応が少ないと書いてあったなと、ひそかにショックを受けた。

私はデスクワークを立って行うために、スタンディングデスクを使用しているのだが、午後まで立ったまま仕事をしていたら、少しだけ右の膝が痛むような「気」がした。「関節の痛み」という副反応もありうると聞いていたので、これが副反応だと無理やり自分に言い聞かせて、午後から座って仕事をすることにした。

知り合いから、接種後の安否を気遣うチャットが次々ときたので、元気すぎて少しショックを受けていると応えると、10才ぐらい若い人に「私の両親も副反応がありませんでしたよ」と言われ、ショックが上乗せされた。

同年代の知り合いは9割がた、発熱などの明らかな副反応に苦しみ、彼らを「免疫システムが若い証拠だと」励ましていたので、私に接種箇所の痛み以外の副反応がないときくと、皆、驚くと同時につい笑ってしまう。私も一緒に笑うしかない。一体全体なにが決めてなのかさっぱりわからないが、完璧に平常営業のまま一日を終え、仕事も普通にこなした一日だった。よかったということにしておく。

 

さて、インドの状況はますます深刻だ。ニューデリーのような感染のホットスポットでは医療崩壊が深刻化、市民は自分たちで家族の命を救うために戦わなくては行けない状態だ。病院のベッドはたりず、列車や車の車内をベッド代わりにして寝ている人々がいる。それでも、医療施設に受けれ入れてもらえれば運がよいほうで、受け入れてもらえる医療機関がみつからない人々は、自宅でウィルスと戦うしかない。病院にすら十分にないのだから、自宅で戦う人々には必要な医療機器は圧倒的に足りない。特に酸素の吸入はCOVIDと戦うときの命綱だが、病院に頼れない人々は自分たちで購入できる酸素のカートリッジを探し、市場価格の何倍もの値段で購入し、発症者に与えている。しかし、そのカートリッジも数時間で空になってしまう。酸素の補充場には何百人もの列ができていて、補充の順番を何時間も待っている間に、酸素が足りなくなって苦しみながら亡くなっていく人々が相次いでいるようだ。このように自宅でなくなる人も相当いるために、現在の感染者数や死亡者数は実際に発表されているものよりも、更に多いというのが大方の予想である。

現在インドには、ワクチンよりも医療機器が必要だ。もちろん、感染をこれ以上拡大しないためにワクチンも必要だが、今すぐ一人でも多く救うには、酸素やベンチレータや治療に役立つと言われている薬などの医療機器や設備、そして医療技術者が圧倒的にたりない。米国を始め多くの国が様々なサポートを申し出ているが、一刻も争う状況なので、支援の速やかな展開が必要だ。

感染には国境がない。パンデミックでは、世界は同じ船にのっている。船の一部の状態が改善しても、別の部分の状態が逼迫している場合、その影響はいずれ船に乗る人々すべてが受けることになる。余裕のある国は自国の感染を抑える努力をすると同時に、可能な限り支援が必要な国を助けるために、その余力を注ぐ必要がある。

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