シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

姉妹サイト「シリコンバレーをよむ」もぜひご訪問ください

迫りくる再ロックダウン(パープルティア)

サンクスギビング明けの27日金曜日、カリフォルニア州内での最大人口を持つロサンゼルス郡は月曜日からの再ロックダウンを発表した。例のごとく、ロックダウンという言葉は使わず、Stay at Home 命令と呼ばれているが、食料品の買い物などの必要な活動以外で家以外の場所にいくことや、自分の家に住んでいる人間以外とは集まることを、12月20まで全面的に禁止した。

それを追うように、 シリコンバレーのあるサンタクララ郡も現在の規制を更に厳しくして、30日の深夜から施行されることが発表された。今回、厳しくなった規制では、食料品や薬局のような生活に必需のビジネスでは、許可されている最大顧客数の25%までの入店に制限を強化、それ以外のビジネスでは10%に制限を強化、また、ハイスクール、カレッジ、プロフェッショナルで活動しているコンタクトスポーツ(サッカーやフットボールなどほとんどのチームスポーツはコンタクトスポーツであることが多い)の禁止、そして、距離にして241キロ以上遠方からサンタクララ郡に入った人は、基本的に14日間の自主隔離の要請などである。

これに伴い、サンタクララ郡にホームスタジアムを持つフットボールチームであるフォーティナイナーズはホームレスになってしまった。今後どうするか大検討中である。また、29日の深夜前に、サンクスギビングの旅行からサンタクララ郡に帰ってこようとする人々のラッシュが発生した。深夜以降に到着すると2週間の自主隔離が課されることが発表されたからだ。それで、深夜前に慌てて帰ってきた旅行者たちがギリギリセーフとかいいながら、自主隔離もせずにあちらこちらに出現するのかと思うと、本末転倒な話だと思わずため息が出た。

現時点では、シリコンバレーはロサンゼルス郡ほど厳しく規制を引き締めてはいないわけが、このまま感染の勢いが緩まなければ、同じレベルに引き締められる、つまり再ロックダウンと呼ばれるレベルに突入するのも、もしかしたら時間の問題かもしれない。

シリコンバレーのほとんどの学校はもともと開いていなかったので、あまり影響は受けないが、1月から徐々に学校再開を目指して用意をしていた学区が多く、しかし現状を見る限り1月の再開が非常に難しくなってきているので、学校側生徒側両者で再開への意欲が減退しているとしても無理はない。

さて、1日平均470人以上の新規感染者が報告されていて、このペースだと3週間以内に入院用のベッドが足りなくなる可能性があるサンタクララ郡であるが、実際に暮らしてみると、食料品店に行っても、レストランにテイクアウトを取りに行っても、誰もが厳重にマスクをして着用し、お互いの距離を十分にとるように気をつけているようにみえる。では、いったいどこでどうやって、このようなスピードで感染が広がっているのだろうかと、まったくもって不思議でならない。

ただ、住宅地のあちこちで集まって遊んでいる子どもやティーンエイジャーたちは、当然のようにマスクもせずにたむろしているし、実際にサンクスギビングに旅行に行った人の話を伝え聞いたりするので、そういう人たちから広がっているんだろうなと首をひねっている。

とにかく、規制の引き締め効果が出てくるのは、1週間から2週間先だ。その前に、コミュニティは、このサンクスギビングで旅行をしたりパーティをした人たちのツケを払わされ、今後一週間から二週間は今よりも更に感染者数や入院者数が増える可能性がある。住人はこれまでよりも更に用心して行動したほうがよさそうだし、今後の展開を逃さないためにローカルニュースには気をつけていたほうがいい。。

私個人的には、つけ家族と家でのんびり過ごすサンクスギビングだったので、たくさんのニュースを読んでとても興味深かったが、中でも非常に面白かった記事は現在も揉めている選挙戦絡みの訴訟についての記事だが、これは別の機会に別のブログで紹介することにして、今日は別の短いけれど共感したニュース。

次期大統領に選出されたバイデン氏は御存知の通り78歳、米国史上最高齢で大統領に選出されたのだが、その年齢は支持者の間でも心配の種である。そんな折、政権交代に向かって動き出した米国の政情をうけて、精力的に活動していたバイデン氏だが、さすがにサンクスギビングは休暇をとっていたらしい。自宅で飼い犬のジャーマンシェパードと遊んでいるうちに滑って転んで、足の骨を負ったという。ジャーマンシェパード大きいもんなあ。大した骨折ではないらしく、数週間脚と足を固定する骨折ブーツを履いて活動するらしい。もしかしたら大統領就任式は、史上初めて骨折ブーツ姿の大統領が就任する可能性がある。

若い人であれば笑い話で済むところだが、彼の年齢を考えると、ヒヤリとしたのは彼の側近だけではないはずだ。年齢を重ねるに連れ、以前なら怪我につながらなかったような些細なことで怪我をしてしまったり、怪我の治りが思ったよりも遅くてびっくりするようになったりする。かくいう私も、昨年はバドミントン中にふくらはぎの肉離れを起こしてブレースをつけていたし、家人もアイススケートで転んで膝の骨にヒビが入り骨折ブーツを履いていた。

きっと今頃バイデン氏も、今後4年政権を引っ張っていかなくてはならないことを考え、これは相当気をつけて行動したほうがよいと感じているのではないかと思う。どんなに鍛えていて体力があり元気に活動していたとしても、加齢による筋力や骨の衰えは生物学的にどうしようもない。バイデン氏は奥様とサイクリングもするということだが、今後4年間は特に気をつけてエクササイズを選んで、最新の注意を払って過ごしてほしいなと思った。

   にほんブログ村 海外生活ブログ サンフランシスコ・ベイエリア情報へ    

もっと読みたい!SF・ベイエリア人気ブログはこちらから!

もっと読みたい!カリフォルニア州人気ブログはこちらから! 

PVアクセスランキング にほんブログ村