シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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ロックダウン太り(ロックダウン26日目・解除予定日まで残り23日)

*この日記でロックダウンと呼んでいる規制は正確にはShelter-in-PlaceまたはStay-at-Home(自宅避難)規制と呼ばれています。ロックダウンには広範囲の意味があり、緩い規制から厳しい規制にまで幅広く使われいます。

重い話題が続いたので今日は軽めの話題で。

今週はロックダウンが始まってから4週間目、もうすぐ一ヶ月になる。ロックダウンが発動されて最初の2週間ぐらいは、とにかく中も外も混乱していて、新しい生活方法に慣れるのが大変だった。毎日ニュースを大量に読んで過ごしていた。その後、ロックダウンの体制と生活のリズムに慣れてくると時間が余るようになって、気になっていたロックダウンのもう一つの側面に目を向けなくてはならなくなった。

ロックダウンは人を太らせるのだ。ロックダウン前までの日課だったジム通いや親しい友人との一緒のウォーキングのような運動ができなくなるのに加えて、家にずっといるとなると、楽しみといえばやはり食事なのである。

家族が誰も出かけないので、誰もがいつもよりも時間がある。普段作らないような料理や甘いデザートを作ったりする時間がある。我が家のように住人全員がある程度料理をするとなると、週間カロリーなどを考えずに各自好きなものを作るので、全員完全にカロリー過多だ。

私は歳も歳なので、ロックダウン前は朝はヨーグルトとフルーツ、昼は在宅ワークの合間を縫って冷蔵庫のものを適当につまむだけで、夜だけフルメニューで食べていた。しかし、家族が全員家にいるようになると、朝こそ各自で適当に食べればいいが、昼と夜はどうしても普通にしっかり食べることになる。常に腹を空かせたティーンエイジャーがいるとなると、一食のカロリーは高めだ。

一緒になって食べなきゃいいじゃないかとも思うのだが、美味しそうに食べているのをみればやはり食べたくなる。せっかく家族が揃っているのに食事のタイミングで席につかないのも気がひける。

それに加え、普段は作らないお菓子まで作ってしまったりする。なぜお菓子を作るのかいえば、作っている間は余った時間を無駄にせずに有益に使ってるような気がして満足だし、食べるときは癒される上に、お菓子を買いに出かけずに、家にある材料で作れたとロックダウンに貢献している気分になる。とても満足だ。

食事のときも、いつもなら外食するような料理を自分で作っても、時間を有益に使った上にロックダウンに貢献している気分になれる。そんなだから、ちょっと凝ったものを作ったり、パンやパスタも粉から作ってしまったり。食料品店で小麦粉やイーストが常に売り切れ状態だということを考えれば、こういう行動をしているのはどうやら私だけではない。

その上、巷のレストランは生き残りをかけてテイクアウトを充実させている。店で食事はさせないけれども、いつもと同じメニューやスペシャル弁当のようなものまで用意されている店もある。少し余分にお金を出せば配達までしてもらえる。地元のレストランや知り合いのレストランを応援しようと、美味しそうな写真付きのテイクアウト情報が次から次へのSNSで流れてくる。余裕のある企業の中には、地元レストランをサポートするプログラムの一環として、従業員が地元レストランでテイクアウトした場合、料金の半額を経費として計上できるところまである。

こんな状況で太らないわけがないのである。

もちろん運動はしている。友人とは一緒にいけないけれど、自分で近所を散歩することはできる。ジムも行けなくなったけれど、ジムがライブ配信してくれるエクササイズクラスがあるので、お気に入りのインストラクターのクラスにキッチンから参加している。

それでも、やっぱりほとんどの時間を家の中で過ごすロックダウンの間は、絶対的に普段よりも消費カロリーは足りず、絶対的に普段よりもカロリーを摂取している。

ロックダウンが解除されたときまでに何割太っているんだろう久しぶりに友人に再会した時に、せめてみんな同じぐらい太っていたら慰めになるかなと思った。

 

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