シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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ロックダウン15日目・解除予定日まで残り34日

カリフォルニア全土が正式な形でロックダウンに入ってから今日で2週間。私が住んでいるシリコンバレーでは、地元の衛生局みたいなところから一足早くロックダウンが宣言されたため、仕事にも学校にも行かなくなった家族とひたすら家で過ごすようになって2週間と1日目だ。

家はかつて米国で親しまれていた『大草原の小さな家』に描かれてた広大な草原を旅する小さな馬車みたいだ。一緒に暮らしている人間以外とは顔を合わせることがない。15日間の間、この小さな共同体が私たちの毎日のほぼ全てを構成している。

とは言っても、西武開拓者の時代とはまるで違って、私たちにはインターネットがある。だから、小さな空間に小さな共同体と一緒に留まる事になっても、近隣のニュースから世界中のニュースまで手に入れることができるし、近くの友人から遠くの友人までネットワーク越しに会話ができる。

そもそも、仕事にも学校にも行かなくなった同居人たちも、テクノロジーの殿堂であるシリコンバレーで暮らしているだけあって、即日在宅ワークに切り替わり、学校も1週間の休止を経て、オンラインスクールがスタートして通常のカリキュラム学習に戻った。私はもともと在宅ワークなので引き続き働いている。同じ小さな現実空間にいながら、それぞれが別の仮想空間で長い時間を過ごしている。

それでも、それでもである。やっぱり私の中では、彼らと一緒に小さな舟か馬車に乗っているような感覚が続いている。

時間を持て余している私は、今日からロックダウン日記をつけようと思う。これまでの2週間で起こった様々な非現実な出来事を書き留めながら、頑張り続けるシリコンバレーから毎日のロックダウン生活を記録する。

 

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