シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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日本がどんどん遠くなる

米国の感染状況は徐々に良い方向に向かっているというのに、相反して日本がどんどん遠くなる。

今日、日本の外務省からの通達で、カリフォルニア州から日本に帰国した日本人に対して3日間の停留処置が決定したとの報告があった。これまでは2週間の自主隔離だったのだが、そのうち最初の3日間を検疫所指定の宿泊施設に滞在し、再検査の結果を待たなくてはならなくてはいけなくなった。すでに、米国出国直前に検査を受けてその結果を持っていかなくてはならなかったのだが、それにもう一段階検査が追加された形だ。

これにより、入国後、自分で手配したホテルや自宅(実家でもよい)での2週間の自主隔離だけでも十分に大変だったところに加えて、最初の3日間はそれすらもできず、たぶん空港の近くのどこかに3日間待機させられることになったわけだ。2週間の隔離だけでも日本への帰国は難しいと思ったところに、さらに厳しさが増してしまった。ワクチンの接種が進んで帰国できる日は近くなると思っていたのだが、どうも最近どんどん遠くなっているような気がする。

それでも、日本のワクチンの接種体制がよくなってきているという話を伝え聞いているのが不幸中の幸いだ。米国のワクチンの接種をみてきた私達は、ワクチンの接種が勧めば確実に感染が収まることを予測できる。頑張ってほしい。

世界では、いまだにワクチンの最初の接種にたどりつけていない国も多く、その不公平さが毎週話題になっている。米国が提供する8千万ショットのワクチンがどの国にどれくらい分配されるのかも注目されているし、今後ワクチン生産国がどれくらい貧しい国々にワクチンを提供していくかにも視線が集まっている。

そんななか、米国国内ではすでに、ブースターショットの臨床試験がはじまるといわれているが、中でも注目されているテスト内容は、米国で使用された3種類のワクチンのうち、最初の接種でうけたワクチンと違うワクチンをブースターショットとして受けた時になにが起こるかという試験だ。この試験のためにまず大人150人の治験者が、最初に受けたワクチンと違う種類のワクチンをブースターショットとして接種するという内容のテストを行う。たとえば、ファイザー接種者がモデルナを、モデルナ接種者がジョンソン&ジョンソンをという感じである。

これは確かに興味深いテストだが、テスト結果が未知である分、治験者になる人はちょっと勇気がいるなあとうのが素直な感想だ。まあ、そんなことをいったら、最初のショットの治験者になった人たちはもっと勇気が必要だったと思うのだけれど。

個人的には自分は最初にファイザーを接種したので、願わくばブースターもファイザーを接種したいなと思っているわけだが、治験で特に問題がなければ、そんな贅沢を言っている場合でもないかなとも思う。米国を含め世界の一部の国では感染は収束しているのだが、世界的な規模でみたときは、パンデミックは収束どころが拡大の一歩だ。そして拡大スピードはむしろあがっている。感染して犠牲者がでることも恐ろしいが、これだけ拡大してしまうと更に強力な変異株の誕生が懸念される。今現在、ワクチンは変異株にも効果があることが次々と発表されているが、今後はわからない。

このまま、世界でCOVIDが暴れ続ければ、国々は水際対策として国境を厳重に監視しなくてはならなくなり、世界の国々は互いにどんどん遠くなる。ネットワークを通じては仮想世界では近くなっているのだけれど、物理的にはいったいいつになったら以前のように気軽に帰国できるのかまったく目処が立たない。

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