シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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Vax Pot ワクチン宝くじ、きました!

本日、カリフォルニアのニューサム知事は、これまでにワクチン接種者に賞金を与える宝くじ方式を採用してきたいくつかの州に続き、カリフォルニア州でもワクチン宝くじを採用することを発表した。それもこれまでの最高賞金額で!

6月15日のフルオープンを目指すをカリフォルニア州は、ここ数週間ワクチン接種希望者の数が減ってきているのが悩みのタネだ。現時点で、約3千4百万人のワクチン接種可能な州民の63%がワクチンを接種していると言われているが、残りの1千2百万人の中のできるだけ多くの人に、6月15日までにワクチンを接種を急いでもらうための作戦として、宝くじ方式の採用を発表した。これまでに、オハイオ州での、接種者の中から一人、1百万ドルの賞金が当たるという発表をかわぎりに、コロラドとオレゴンでも同様に1百万ドルの賞金が発表されている。ニューヨークでは12歳から17才の接種者から抽選で50人に大学の奨学金を贈呈すると発表された。

これに続いて発表されたカリフォルニアの宝くじは。その金額と規模がすごい。6月15日をターゲットにしているので、賞金のすべてが6月15日を狙って設定されている。

一番の当たりくじは、フルオープン日の6月15日、その日までにワクチンを接種した州民の中から10人を抽選で選び、1人につき150万ドルの賞金を贈呈だ。日本円にして約1億5千万円の当たりが10本、賞金総額15億円というとんでもない金額をだしてきた。これは当たりたい。ちなみに、抽選はワクチン接種時の接種記録が州のデータベースに入力されているので、このデータベースから10人選ぶ。つまり、接種していれば、別途申込みは不要だ。

二番目の当たりくじは、6月4日と6月11日に抽選があり、1人5万ドル(日本円にして約500万円)が15人ずつ当たるというもの。なぜに2回にわけているのかといえば、なるべく早く接種すれば、抽選に参加できる回数が増えるため、早期接種を推奨するための作戦だ。

三番目はなんとくじですらない。5月27日以降にワクチンの接種をした先着200万人に50ドルのギフトカード贈呈だ。これはもらえる可能性が非常に高い。50ドルでもティーンエイジャーには相当に魅力的なはずで、明日以降、ワクチン接種会場に若い人が増える可能性は高い。

全部合わせて総額1億1600万ドル(日本円にして116億円)という、大盤振る舞いのカリフォルニア州ワクチン宝くじ、その名も 「Vax for the Win」。それほどまでに、州政府はフルオープンの6月15日までに、一人でも多くの人にワクチンを接種してもらいたいのだ。現状の63%をなんとかして、70%まで押し上げたい。先着200万人という数字はきっとここから来ている。だってあと200万人接種すれば、ほぼ70%を達成する。

70%ではたぶん集団免疫には足りない。足りないが、かなり近い線にいることは確かだ。その証拠に現在の63%でも、カリフォルニア州の百万人当たりの新規感染者数は非常に少なく、全米で一番低い。

ちなみに、このカリフォルニア州ワクチン宝くじ、12才以上はすべて参加者だ。ということは12歳に150万ドルが当たる可能性があるという夢のような話なのだが、我が家の人員は揃ってくじ運が悪いので、あまり期待できない。しかし、明後日に我が家のティーンはワクチン接種の予約が入っているので、どうやら50ドルのギフトカードは手に入れることができそうである。

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