シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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イスラエルのデータと日本入国規制

イスラエルから新しい情報がアップデートされた。現在、ワクチンの接種状況において、多くの国をリードしているイスラエルからのデータはいつでも注目に値する。

今回の情報は、これまでも何度も話題になっているワクチンとデルタ株の関係について。イスラエルで接種されているのは主にファイザーだが、デルタ株に対する効果がなんと64%に落ちたというのだ。こりゃ大変だと慌てる前に、ちょっと待て。

この64%まで落ちた効果は、感染と発症に対する効果だ。これまで95%以上の確率で発症を抑えることができるといわれてきたファイザーだが、デルタ株の到来を受けてワクチン接種済みの人でも感染および発症する可能性が以前と比べてかなり高くなったことがうかがえる。といっても、それほど悲観する必要はない。なぜなら、入院が必要になるほど症状が悪化するのを防ぐ効果は、いまだ93%だというのだ。

つまり、イスラエルの現実の社会のデータによると、ファイザーワクチン接種済みの人は、デルタ株には感染することもあるし、症状も出ることがあるが、入院するほど重症になることはないという結果となった。

それならば、ワクチンをしている人は、自分の感染は恐れるに足らずである。しかし、残念ながら自分が人に感染させる確率はぐっとあがってしまったので、ワクチン未接種の人の前では、誰もがマスクをしてソーシャルディスタンスをとったほうがよいことがわかる。

ただ、シリコンバレーのような、現在感染者が少なく、ワクチン接種者が多い土地では、ただちに全員がマスクとソーシャルディスタンスの生活に戻る必要があるのかというと、実はそうでもない。いかに感染力が高いウィルスであろうとも、ワクチン接種者が多ければ多いほど、感染力は弱まるし、拡大は妨げられる。となると、これまでのように急激な感染の波が来ることは、現時点では考えられないだろう。ワクチン接種者が極端に少ない土地に住んでいる人は要注意だ。どちらにせよ、毎日の新規感染者のデータからはしばらく目を離さないほうがよさそうだ。

と、ここまで書いて、はたと気が付いた。

前の日記にも書いたように、私は事情があって、2週間後には日本行きの飛行機に乗るのだが、飛行機に乗る前、3日以内にに感染テストを受けて陰性結果をだし、それを専門施設に依頼して日本政府が依頼する書式にしてもらい日本入国に備えなくてはいけない。デルタ株が浸透してくるまでは、ワクチンも接種しているし、このテストの結果をまったく心配していなかったのだが、今はどうだ?デルタ株に対して私が接種したファイザーの感染に対する効果は、イスラエルの現実データによると今や64%だ。油断しているといつのまにかデルタ株に感染している可能性が、以前よりも高まっているのは間違いない。そして、たとえ重症にならなかったとしても、感染してテストで陽性がでれば飛行機に乗れなくなるじゃないか!

これは、油断禁物だ。カリフォルニア再オープン以来、カリフォルニアの人々の生活は徐々に徐々にパンデミック前に戻りつつある。スーパーマーケットのマスク着用率もどんどん落ちてきている。ここにきて気づかずにデルタ株感染者とどこかで接触して感染したら、症状がでなくても非常にまずい。

これから米国出国までの2週間は気をつけて生活しないといけない。人に会うのは外でのみにして、しっかり距離をとろう。買い物などで屋内に入るときはしっかりしたマスク着用し、長い間は滞在しないようにしよう。

無事に陰性結果をだして飛行機に乗れるのか、最初のチャレンジはそこからだ。

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