シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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今、実は重要な期間です!

パンデミックがはじまってからというもの、あちらこちらで2週間という期間が重要になった。特にワクチンの最大潜伏期間としてよく使われる「2週間」は、私達のさまざまな行動や規制の根拠になっている。この日記でも何度も使われたが、休日に旅行者やパーティが増えた場合、その影響による感染拡大が表面化するには、2週間待たねばならないという風に目安とされた。

また、ある地域で急激に新規感染者数が増加した時には、2週間前のカレンダーを調べて、いったいその頃なにがあり、なにが拡大の原因なのかを調べたりもした。選挙のために大きな集会がマスクなしで行われた場合、マスコミはその街の感染状況への影響を調べる時に、2週間に念頭にいれてニュースを放映していた。

さて、先週末は、ワクチンが普及し、米国の接種対象者の約半分がワクチンを接種済みという状態になって以来、はじめての三連休だった。去年の同じ休日、Covidをみくびったたくさんの人々が、旅行やパーティに繰り出し、その2週間後、米国が感染の第二波に飲みこまれる発端となった休日だ。そんな黒い記憶のある休日、米国ではパンデミックに勝利したと感じる人々が、浮かれ気分で旅行をしたり、家族や友人と再会したり、パーティをしたりした。

覚えていたほうが良いのは、まだその休日から2週間たっていないということだ。今現在の感染状況はとくに週末前と変わらずに非常に低い。当たり前だ。これまで米国が何度も経験したようにCOVIDは感染拡大したからといって、そんなにすぐに表面化しない。いつだって、影響が目に見えるようになる前に2週間ほど必要なのだ。

この三連休は特に誰も言わなかったけれど、現実世界におけるワクチンのストレステストだったといってもよいと思う。国民の半分がワクチンを接種し、半分が接種していない状態で、人々が以前の生活のようにパーティをしたり、レジャーを楽しんだ場合、感染はどこまで抑えられるのか、それとも拡大してしまうのか。

その答えは今から2週間後にでることになる。

2週間経っても、感染拡大が始まらず、感染者数が減り続けているようならば、私達はあたらめて、ワクチンの現実世界での高い効果を再確認することになり、同時に集団免疫達成への数値も再調整されるだろう。

今週の月曜日からカリフォルニア再オープン予定である6月15日まで、なんの予定のない、これといって特徴のない、なんでもないような2週間だが、実は今後のパンデミックを行方を占ううえで重要な2週間である。

良い結果が出てほしい。そして、その良い結果を掲げて、6月15日にカリフォルニアのロックダウンが正式に終結するのをみたいと思う。

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