シリコンバレーロックダウン後日記

起点はシリコンバレーがロックダウンされた2020年3月。2021年6月、シリコンバレーのロックダウンが解除されてから、シリコンバレーと世界がどのように回復に向かっていくのかを日記に記録してみようと思う。

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ワクチンハンター

私の周りの人たちは、現時点で接種取得資格のある人が多いため、次々とワクチンの接種者が増えていく。ワクチン不足が毎日のようにニュースになっているが、全く予約ができないという状況でもなく、適切な時間に適切なウェブサイトにアクセスすれば予約ができるという状態だ。

それでは、いつが適切な時間で、どれが適切なウェブサイトなのか?これは難しい問題だ。なぜなら、適切な時間も適切なサイトも毎日違う。ワクチンの予約が見つけられなくて途方にくれた人たちのために、https://www.vaccinehunter.org/ というサイトがある。サイトそのものには、ワクチンの空き情報はのっていないのだが、このサイトを使うと自分の住んでいる地域の Vaccine Hunters (ワクチンハンター)たちが集まる情報チャンネルに登録することができるのだ。

シリコンバレーが所属する、ここベイエリアの場合、Bay Area Vaccine Hunters という Facebook のグループへの登録を勧められる。試しに登録してみると、実に3万人近い人々がすでに登録していて、様々なワクチンに関する情報を共有している

実はこのグループに情報を提供している殆どの人達は、すでにワクチン予約済みだ。主にワクチンの予約ができた人たちが、まだできない人たちのために、自分の成功した手法や知識を使ってワクチン空き情報の検索を続け、予約の空きが見つかったらこのグループで共有しているというわけだ。それを、このグループに登録して閲覧している未だ予約ができていない人々が受け取り、その情報を元に予約を入れるというのが主な仕組みだ。実際にこのグループのおかげで予約ができた人も多く、自分の予約ができた人は、今度は情報を探して投稿する側にまわるというわけだ。

素晴らしいのは、このサイトに情報を提供している人たちは、ほとんどが予約済みの人たちなので、本来ならワクチンの予約を検索したり探し回ったりする必要はない。しかし、彼らは自分たちの幸運を未だ予約を取れない人々に分け与えるために、ボランティアでワクチンハンティングをして、その情報をどんどん共有してくれているのだ。たがいに顔もしらない他人同士が、SNSを通して繋がり協力し合うというのは、実に米国らしい。ここでは米国の良い部分が良い形になってでている。

このグループのおかげで私の知り合いも予約が取れたそうだ。もしベイエリアに住んでいて未だに予約が取れていない人がいたら、ぜひ登録をお勧めしたい。

さて、このグループ、ワクチンの接種体験談を乗せる人もいる。中には、このグループの情報で、車で3時間ほど走る田舎町までいけば予約なしでもワクチンが接種できると聞きつけて3時間ドライブしてワクチンを打ってきたツワモノもいたりした。往復で6時間だ。その上、セカンドショットも通常は同じ場所で打つので、彼は3週間後には再び往復6時間である。若くなきゃできない。

自分の住んでいる地域じゃなくてもワクチンが受けられるのかと驚く人もいるかもしれない。私の知る限り、自分の住んでいる地域で受けるのが基本だが、巨大サイトにおいては地域外の人の接種も受け付けているし、小さくても田舎のサイトではワクチンがあまり気味のところもあるため、来た人には何も聞かずにうってくれるところもあるらしい。

このアバウトさは、またまた米国らしい。このアバウトと行動力がワクチンの接種のスピードを更に速くしている要因の一つかもしれない。

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